
まき「ごちそう様でした」
店員「あらー 残さず食べてエライね〜」
まき(また子供扱いされた トホホ…)
マサムネ「さっきの店員さー ちょっとわかってないよね」
まき(マーくん… 怒ってくれるの? いい人…)
マサムネ「まきちゃんがごはんを残すはずないのに」
オザキミカ『だてまき。(1)』 p.16 「残さずこぼさず」
タイトルに偽り無し。何気ない日常を描くことを通じて「だてまき」そのものを描いた作品と言っていいだろう。
オザキミカ「だてまき。」は,芳文社『まんがタイムスペシャル』連載の4コマ漫画。身長差40cmの夫婦,伊達マサムネくんとまきちゃん。まきちゃんは子供と間違われるくらいに体は小さいけど,食べる量は一人前以上のハラペコさん。こんなまきちゃんにマサムネくんは感心したり呆れたり? そんな二人の日常を描いた作品。今作は著者初の連載作にして初の単行本でもある。
のほほんとした日常系の作品。まきちゃんがそのちびっ子&ハラペコキャラでもって,ある時は小学生と間違われたり,またある時はマサムネくんのおやつまで食べてしまったりと,奇をてらわないストレートな言動でもって楽しませてくれる。インパクトはないが変に凝ったところも無く,安心して読める作品である。
私が今作から連想する作品は,たかの宗美「有閑みわさん」だ。両作品とも奥さんのキャラ性――ハラペコ主婦とスーパー主婦という違いはあるが――で,そして,そのキャラ性を見せてくれる作品だからだ。この意味で両作品のタイトルに偽りは無い。何気ない日常を描くことを通じて「だてまき」を「みわさん」を描いた作品と言える。
今作について言えば,「有閑みわさん」よりもはるかに登場キャラが少なく,そこから生み出されるマサムネくん・まきちゃん空間の安心感が心地いい。その安心感がまきちゃんネタの安心感を生み出し,それが二人の空間に還元される,というサイクルを生み出しているようにさえ思う。私はこんな二人を読めば読むほど,彼女らの空間にはまっていってしまう。
ドラマを見せる前に,日常を,そしてキャラを見せる。それがファミリー4コマの原点であり,直接的な読みの心地よさの源泉であるように思う。ストーリー4コマに感動する私たちが忘れていた価値がこの作品にはある。私にはそう思えてならない。
おとなり感想
身長差カップル、というのが大きな特徴で、強烈なオチはないが無理な設定は少なく安定安心して読める日常系。のほほんと4コマを読みたい方にぴったり。順調に連載は続いているので2巻以降も順調に出ると嬉しい作品です。
それは、『だてまき。』という漫画の世界が、このふたりだけで充分に満足させられているからかな、なんて思うのですが、そうなんですよね、読んでいる私にしても、このふたりだけで充分すぎるくらいに満足しています。
だてまき。はねー、なんでハマッちゃったのか自分でもよくわかんないけど、たぶん、まきちゃんのことがすっごく好きなんだと思う(告白)。彼女の一挙一動にすごく楽しませてもらってます。
身長差ネタと、ヒロインの大食らいネタが殆どを占める。それでも、季節感のある話題が多いので、ワンパターンな感じはせず案外飽きはしない。

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