久保田順子『おこしやす(1)』/まんがタイムコミックス/芳文社

久保田順子『おこしやす(1)』

銀二「どこ行くの?」

ゆいな「フリーマーケット行くねん」

銀二「俺も行きたい!」

ゆいな「えーよ」

銀二「――って お寺?」

京都のお寺や神社は時々フリーマーケットが開かれています

銀二「公園みたいな扱いだね」

久保田順子『おこしやす(1)』 p.103

京都出身の作者による,現代の大和撫子4コマ,兼,京都観光案内書。

久保田順子「おこしやす」は,芳文社『まんがタイムファミリー』連載の4コマ漫画。京都の大学に通う3人組,呉服屋のお嬢様で大和撫子・ゆいな,ゆいなと反対の現代っ娘・あこ,下宿生で京都初心者の男の子・銀二の日常を描いた作品。

ありそうでなかった大和撫子4コマ。着物を着こなし,京都弁を喋るゆいなちゃんの姿は古風で奥ゆかしい。かと思いきや,時たま見せる普通の女の子っぽさが若々しさを感じさせてくれ,また,大和撫子のイメージとのギャップでもっておかしみを与えてくれる。見知らぬ文化に触れてとまどう銀二くんの姿も,自分も身に覚えがあるものもあって共感できた。

作中には京都の風俗や習慣が数多く登場する。また,単行本には作者の京都名所エッセイ漫画「京都見て歩記」も収録されている。その点で,この単行本は京都観光案内書でもある。単行本を片手に,3人組が触れた文化を体験し,作者が訪れた地を巡ってみるのもいいかもしれない。

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