特に海藍,むんこ,きゆづきさとこ作品を読んで「他の4コマも読んでみたい!」と思っている方々へ。
前にも書いた気がする4コマへの入り口(試しにこれを読んでね的作品)を考えてみるとか、拡材にしても新規のお客様をつかむためのものにするとか。
最近では上で挙げた作者の作品のように,4コマ作品でも大きな話題になる作品がありますが,それ以外の作品をほとんど知らないという方は多いのではないでしょうか。
「せっかくの読書の秋,この機会に新しい4コマを読んでみよう!でもどんな作品があるのか,どんな作品が面白いのか分からない……」
そこで誠に勝手ながら,すいーとポテトが個人的に好きで,しかも多くの人が笑って楽しめるであろうオーソドックスな作品を10作品ピックアップしてみました。選考基準は以下の通りです。
項目一,本来なら全ての出版社の作品から選びたいところですが,dominoさんの言う4コマの閉鎖性
というのを考慮し,こんな作品もあるんだということを知ってもらうという意味も込めて,あえてこの三社に限定しました。
以下がその10作品です。順番には特に意味はありません。以前に私が感想を書いた作品については,そちらへのリンクも用意しました。これらの作品が入り口となり,4コマにさらに興味を持っていただければ幸いです。
重野なおき『うちの大家族』1〜3巻,双葉社

大家族・内野家の父+3男5女+犬のドタバタな日常を描いた作品。
「笑いありドラマあり」とは聞き慣れた言葉だけど,その言葉はこの作品のためにあるんじゃなかろうか。何気ない日常に笑いを,そしてふとした時に家族愛と青春を描く。しかしいずれの場合も,最後には笑いを与えてくれる。ドラマとギャグが見事に融合した作品。
小笠原朋子『ウワサのふたり』全3巻,竹書房

売れっ子俳優・弓削誠の元に,ある日,彼のことを「パパ」と呼ぶ女の子・佐倉一花がやってきた。一花は弓削の別れた恋人・千花の子供で,母である千花が病死してしまい,彼を探しにきたと言う……。
普段の生活を通して少しずつ本当の親子になっていく二人の姿がドラマチック。親子愛のみならず,弓削のラブコメも見所の作品。最終巻の幸せな結末には感動のひとこと。良心的な作品。
山野りんりん『はにーすぃーとティータイム』全4巻,竹書房

長女・茶苗(表紙中央),次女・葉摘(右),三女・珈流(左)は,とある喫茶店・すぃーと館の看板娘三姉妹。今日もお客様をメルヘンチックな名前のメニュー(茶苗考案)でお出迎え?という話。
主視点は長女・茶苗。すぃーと館にやってくる甘い物好きの営業マン・柿沼さんとのおバカなラブコメ展開が繰り広げられる。少女漫画的な可愛さの女性キャラも特筆。男性・女性どちらの方にも。
おーはしるい『夫婦な生活』1〜9巻,芳文社

普通のサラリーマン・としゆきと,おっちょこちょいな奥さん・みえこの日常を描いた作品。
ほのぼのとした夫婦もの。ドジばっかりだけど前向きなみえこさんに和んでしまう。時々見られる夫婦の甘々な雰囲気も素敵。個人的には男性の方に読んで欲しい。ちなみに,4コマだけでなく,時々ショート編も入っている。
富永ゆかり『かなり*ハッピー!!』1巻,双葉社

ドジOL・かなりと,その課長との怒り怒られな日常を描いた作品。
オーソドックスなOLもの。ミスばかりだけどマイペースなかなり。しかし可愛い絵も相まってか,これが不思議と憎めないキャラ。かなりの策につい乗せられてしまう課長の姿も面白い。11月11日には単行本2巻(完)が発売。
安堂友子『天子様が来る!』1巻,芳文社

インスタントエンジェルの精・天子様は,カップ麺を食べる人のところに気まぐれに現れては,その人の願いを叶えてくれる。だけど時には叶えなかったり,叶えたとしてもその人が迷惑に巻き込まれたり……,という話。
願いに夢見る人たちの夢を容赦なくぶち壊していく天子様が痛快。お世辞に弱かったり,イケメンにはひいきしたりと,天使らしからぬふてぶてしさも魅力。
私屋カヲル『ちびとぼく』1〜7巻,竹書房

公家眉猫・ちびと,ちびを溺愛する飼い主のケンヂ君,およびその周囲の人々の日常を描いた作品。
ケンヂ君の猫に対する度を越えたおバカな溺愛ぶりが見所。サブキャラたちも彼に影響されて(?)猫ラブになっていく。猫好きの方にもそうでない方にも。12月7日には単行本8巻が発売。
松本ぷりっつ『ぴよぴよ保育園あいこせんせい』1巻,竹書房

ぴよぴよ保育園のあいこ先生は子供たちに負けず劣らずやんちゃな保育士。今日もわんぱくに子供たちを保育中?という話。
松本氏は元保育士。作品では「うちの3姉妹」の方が有名なのかな?保育士たちと園児たちの振り回され振り回されの掛け合いが面白い。コミカルで可愛い絵もキャラたちのやんちさゃとマッチしてる。どちらかと言えば女性向けかもしれない。
小坂俊史『せんせいになれません』1〜4巻,竹書房

6年2組の河田先生(表紙右)と6年1組の池田先生(表紙左)は問題児よりも問題のあるダメ教師。賭け事に授業サボり,給食泥棒に二日酔いは当たり前。彼らを担任に持つ6年1・2組の生徒たちは困りっぱなし?という話。
彼らの行動が不思議と不快でなく,むしろ痛快。先生だって人間だもの。生徒は律儀にひとクラス40名×2クラス=80名登場するけど,1巻は生徒一覧もあるので問題なし。むしろ生徒一覧を眺めているだけでも楽しい。また,人間離れしたミステリアスな生徒・桃山は,生徒の中でも特筆すべき存在。何故日によって身長が大きく伸び縮みするのかと。何故念じるだけで真夏の教室でも汗をかかないのかと。
荒井チェリー『三者三葉』1〜4巻,芳文社

元気で大食いの小田切双葉(右),お嬢様でSの西川葉子(中),腹黒だけど動物好きの葉山照(左)の三人娘の日常を描いた作品。
連載誌は『まんがタイムきらら』系列誌。「『きらら』って萌えだけで笑いがないんじゃ?」という先入観をお持ちのそこのあなた!ちゃんと笑える作品もありますってば。三人のキャラが毒舌を交えて直接現れたギャグが楽しく,そして分かりやすい。荒井氏の作品の面白さはこの強烈な女性キャラにあり。

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