鈴城芹「看板娘はさしおさえ」1巻

鈴城芹「看板娘はさしおさえ」1巻

匡臣「お着物の査定 これくらいになります 期限と利子ちょっとおまけしておきますのでどうぞお早めに」

客の老婦人「いいんですか?」

匡臣「こんな大事なお着物 いつまでもお預かりしてたら おじいさんにうらまれちゃいますよ」

桜子「亭主がああなんだけど繁盛させられる? ウチの店」

十夜「…努力はしてみます」

(鈴城芹「看板娘はさしおさえ」1巻 p.27 「薄利 VS ご利益」より)

芳文社『まんがタイムきららMAX』にて連載中の4コマ漫画。舞台は町の質屋。切り盛りするのは看板娘の早潮小絵(さしおさえ),妻に頭が上がらない父の匡臣(まさおみ),謎の過去を持つ母の桜子(さくらこ)。この店にある日行李が持ち込まれるが,その行李には割烹着を着た商売繁盛の女の子の幽霊,十夜(とよ)が憑いていた。家族は行李を買い取り,行く場所がない十夜は質屋で働くことになるが――,という感じの話。

とにかく淡々と家族の日常が描かれている作品。話に起伏はないんだけど,むしろそのゆるやかな雰囲気がいい。そしてその分ギャグの切れ味は鋭い。特に女性陣から匡臣に向けて放たれるセリフの数々は痛烈。しょっちゅうエロネタを繰り出す桜子も,それが不思議と不快にならない。

行李の中に衣装を入れると,姿がその衣装に変わってしまう十夜にも注目。割烹着以外にもボンテージやエプロンや水着に衣装が変わるところは,『きらら』系列誌掲載作品らしくサービス満点。

1コマ1コマの情報量が多いのも特徴。じっくり読むことで味わいが深くなる4コマ漫画だと思う。パラパラサッサと読み進めていくのはもったいない作品。

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