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むんこ「らいか・デイズ」2巻

むんこ「らいか・デイズ」2巻

「あたしが100点とるから お母さんはやさしいの?」

「バカだね そんなワケないだろう

0点とってきたって お母さんには来華が一番だよ」

『まんがホーム』と『まんがタイムオリジナル』で連載中の4コマ漫画。主人公の女の子・春奈来華は、勉強もスポーツもこなし、先生や生徒からの人望も厚いスーパー小学生。だけど恋の話だけは苦手。クラスメイトで自称ライバルの男の子・竹田との仲は進展するのか? という感じの話。この巻には特別編や書き下ろしが数ページ収録されている。また、特製グッズプレゼント企画もある。

この作品を上のように恋話としてのみ説明するのは、実はいささか間違っているように思う。むしろこの作品は、思春期特有の漠然とした不安を抱きつつも、家族や友達に支えられて成長していく来華を描いたものと言えるだろう。

来華はその優秀さと真面目さ故に、たびたび孤独、あるいはそれに近い寂しさを感じている。例えば、教師に仕事を頼まれて中断した教室の掃除を、仕事が終わり教室に誰もいなくなっても最後までやり続けるシーンがそれに当たる。小さな後姿、長く伸びる影、箒の音だけが響く教室は、彼女の言いようのない寂しさを表しているに他ならない。

そんな来華にも、救いがふたつある。ひとつは弱さをさらけ出せる家族の存在だ。上で引用したシーンがそれに当たる。もうひとつの救いは、自分のありのままを見てくれる竹田の存在だ。彼女が彼に好意の感情を見せるのは、自分を一人の人間として認めてくれるからだろう。だから、バレンタインデーに彼とケンカをしてチョコレートを渡しそびれた彼女が流した涙には、彼を傷つけてしまったことへの自責の念だけでなく、自分を認めてくれる存在を失うことへの恐怖が多分に含まれているのではないかと思う。

この作品はこのように重いテーマながらも、笑いを取るべきところはしっかりと取っている。そしてこれは一気に爆発する笑いではなく、徐々にこみあげる微笑ましさである。それはさながら、大人が子供の成長を見守る感情に似ている気がする。この感情こそ、作品全体から受ける温かさの源だろう。

周囲の人々に支えられて成長する来華。竹田との恋の行方にも期待しつつ、これからも彼女らを見守っていきたいと思う。

追記(10:59)

その意味では、帯の「らいかタン」という言葉は、この4コマ漫画を萌え4コマとしか扱っていないような気がして少し残念だ。来華に萌えるのは読者の選択肢のひとつであり、この作品が持つ魅力はそれにとどまらないということを付しておきたい。

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コメント

#6:

  • にし
  • (URL)
  • 2005年10月04日
  • 02時17分
  • 編集
残念ながら書店によっては萌系の扱いですよ。
http://www.mangaoh.co.jp/topic/4koma.php
この書店では発売当時の作品紹介コメントが、“小学生”“らいか萌え”等と、ロリ系な萌え作品と間違うような印象を受ける位に完全に萌系扱いで煽ってました。
むんこ先生に書店のアドレスをお教えしたところ、他に紹介されていた「きらら」の人気4コマ作品と一緒に扱われて嬉しいような事を言ってましたが...。

#7:

  • すいーとポテト
  • (URL)
  • 2005年10月04日
  • 05時17分
  • 編集
それが消費者のニーズなのかもしれませんね。むしろ自分のような意見は少数派でしょう。あえて深読みをしてみたら、こんな風にも読めるのではないか、という意図で文を書いてみた次第です。しかし様々な視点から読める作品というのは、やはり素晴らしい作品だと思います。究極的には「難しいことは考えず、楽しめれば(or萌えれば)それでいい」ってことで。

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