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仙石寛子『そんな日も』に仙石的リバースショットの進化を見る - 竹書房『まんがライフオリジナル』2013年10月号

仙石寛子『そんな日も』

シーズンゲスト。夏から秋に移り変わり、もの哀しさを覚える一日。息子の目に映る物憂げな姿の母は、どこか怪しげな魅力を放っている。特記すべきは103ページ左の1・2コマ目。どこか遠くをぼんやりと眺める母の刹那がまるで写真のように捉えられ、その印象が息子にとって、そして彼と同一化する読者にとって永遠のものになる。母の身体はコマの左側に寄せられて息子と視線を交わすことはなく、コマの右側に連続して空いた空間は息子の不安な心と同期して、胸が詰まるような感覚を読者に否応なく覚えさせる。従前の作者作品のように二人のキャラが相対するリバースショットでなく、一方が他方を観察するかのようなリバースショットが、こうした印象深い場面を生み出す表現となっているのだ。ここに、作者のリバースショット表現の進化を見たと言っても、言い過ぎではないだろう。

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