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清瀬赤目『アンネッタの散歩道』は好奇心旺盛な妖精が人間の友達の街を目指す物語 - 芳文社『まんがタイムきららミラク』2013年10月号

清瀬赤目『アンネッタの散歩道』

三回連続ゲストの一回目。外の世界に憧れる病弱な令嬢・アンネッタは、窓辺を訪れる鳥に友達への手紙を託す。その友達とは人間ではなく、小さな妖精・メイヴだった――。木々に囲まれた妖精たちの日常がヴィヴィッドに見えるのは、背景の木の葉が葉脈まで細かく描かれており、妖精目線から自然のスケールの大きさを感じさせるからだろうか。人間を忌避する妖精の集落の中で、人間とその世界に対する好奇心を見せるメイヴのキャラが生き生きと楽しい。彼女を「罰」として集落から追放した長老も、彼女の幼なじみ・モリーをついて行かせるなど、その意志の奥底に良心が見えて温かい。こういった前向きな空気により、アンネッタの街に向かうメイヴが手紙に乗せた言葉は希望に満ちたものとなり、今後の物語を否応なく期待させる。加えて、個人的には、手紙の言い回しの軽妙さも好きポイント。「聖パトリックの持つシャムロックの葉っぱの裏側でも!」って、なかなか出てくるフレーズじゃないよなあ(軽く調べてみた限りでは決まり切った言い回しでも無さそうだし)。これはすごく続きが読みたい。

タチ『桜Trick』

桜舞い散る卒業式。また来ました花びら目隠し(cf:第一話)。花びら目隠しのクロスショットはアニメっぽいですよね、いやいやこういう視界を静止画として切り取ることができるのはむしろ漫画らしいですよ、とかなんとか。加えて、今回は見開き2ページ16コマ使った教室ちゅっちゅもすごい。コマの流れをジグザグに追う快楽と、コマ群全体を俯瞰して眺める快楽が、この2ページには同居してる。言わば、思い出のアルバムを眺める心地良さに近い。目に見えて突飛な4コマ表現は見られなくても、この2ページは新しい4コマ表現かもしれない。

川井マコト『幸腹グラフィティ』

海辺での練習試合で海の家っぽい弁当。ホント、この作品は食べるシーンがすごい。上気した頬に滴る汗、そして髪の毛の一本一本まで見えるかような緻密な描写は、あたかもカメラがググッと顔に寄って撮影しているかのようだ。

はりかも『夜森の国のソラニ』

ついに明らかになったソラニの過去と本当の名前。「封切り」「上映中」と、まるで映画を見せるかのようにソラニの過去を映し出す夜市。その言葉は41ページから42ページへとページをめくる際に突如変わるコマ枠の装飾によって、読者にも強く実感されよう。思春期における不安定な死生観を綺麗で美しい表現で包み、その危うさを確固として表現する様は見事の一言である。

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