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2010年の4コマ単行本第1巻マイベスト10

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年に続き、年が明けてから一年を振り返る体たらくです……。単巻完結作品含む。刊行順。

琴久花央『ひよぴよえにっき。(1)』

琴久花央『ひよぴよえにっき。(1)』

芳文社『まんがタイムきららキャラット』連載作品。ちあきとはるは小学五年生と二歳の姉妹。自身もまだ幼いながら、忙しいお母さんの代わりに、ちあきははるのお世話をする、そんな二人の日常。仲良し姉妹が微笑ましく、また、言葉と言葉以外の両方で互いが互いの想いを伝えあう姿に、二人の成長を見守るような温かい気持ちになる作品。(詳しい感想

橘紫夕『ひよわーるど(1)』

橘紫夕『ひよわーるど(1)』

竹書房『まんがくらぶ』連載作品。虚弱で貧弱な守屋ひより。学校の階段は一気に登れず、体力測定はいつもリタイヤ、風が吹けば体を飛ばされ、ついたあだ名が「じゃっく(弱)」。守屋のありえないほどおマヌケな虚弱っぷり、そして心配したり振り回されたりする周囲の友人たちが面白可笑しい作品。シンプルな線も読みやすい。

内村かなめ『羽毛100%』

内村かなめ『羽毛100%』

イースト・プレス『あにスペ』連載終了作品。インコ好きの作者によるインコエッセイ漫画。見どころは作者自身。作中における、インコに魅了されている作者の言動、そしてインコの行動に人間のようなキャラ性を見出してしまう作者が可笑しく、また「プリミティブな欲望と女性性」を体現していて面白い。同人ではインコエッセイを継続中。(詳しい感想

2010年の作者については、『もっと!委員長(3)』の帯コメントも書かせていただき、大変お世話になりました。感謝いたします。

山口舞子『ふたりぽっぽ(1)』

山口舞子『ふたりぽっぽ(1)』

芳文社『まんがタイム』『まんがタイムオリジナル』連載作品。黒井こばとと白井くるりは家がお隣同士の幼なじみ(あるいは腐れ縁)。逃げる黒ぽっぽに追う白ぽっぽ、今日も仲良くケンカしな、的な二人の日常。キュートな絵でいて、くるりのこばとに対するウザさを軸にした二人のやりとりが面白く、二人の母には作者のファミリー性が確かにあらわれている。

楠美マユラ『お母さんは水の中』

楠美マユラ『お母さんは水の中』

イースト・プレス『あにスペ』連載終了作品。卵パックの卵から孵ったひよこ。最初に見たのは金魚鉢の中のきんぎょ。そんな奇妙な「親子」の日常。生物としては親子でないにも関わらず、まさに「親」と「子」な二匹、そしてそれゆえに生まれるドラマ。異端キャラの異端性そのものから見出されるドラマが見どころと言えよう。(詳しい感想

献本を頂きましたイースト・プレスの小林様に感謝いたします。

荒井チェリー『未確認で進行形(1)』

荒井チェリー『未確認で進行形(1)』

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』連載作品。16歳の誕生日を迎えた小紅。祖父と母の計らいで突然、小紅は許嫁・白夜と一緒に暮らすことになる。そこに小姑たる白夜の妹・真白までやって来て。各キャラクターの過去をほのめかしながら綴られるストーリーに、今ある二人の関係に不安をかき立てられ、読ませる作品。荒井チェリー新境地。

来瀬ナオ『はるかぜ日和(1)』

来瀬ナオ『はるかぜ日和(1)』

竹書房『まんがライフWIN』連載作品。元気で無邪気な男子・村上太郎とクールでちょっと恥ずかしがり屋な女子・森下吏南はクラスメイトで恋人同士。恋人同士だけど温度差がある二人が楽しく、温度差がありながら二人の恋人関係が揺れることなく続いていく様に安心する作品。「幹みたいにずっと」ありつづける恋がここにある。(詳しい感想

作者は『まんがタイムジャンボ』に「半透明勤務 薄井さん」がゲスト掲載中。今年は新作に期待したい。

仙石寛子『三日月の蜜』

仙石寛子『三日月の蜜』

表題作は芳文社『まんがホーム』連載終了作品。好きな男性の好きな女性を取ってやれと、勢いで付き合えると言ってしまった女性。そこから始まる三人の揺れ動く想いを描く表題作、他、ホームなど掲載の読み切り十数編を収録。『背伸びして情熱』にはなかった、人間と人外の想い合いを描いた作品「キラキラ青虫」など、商業誌的に意欲的な作品が目を惹く一冊。

カワハラ恋『東京!(1)』

カワハラ恋『東京!(1)』

芳文社『まんがホーム』連載作品。中央線沿線三人娘、ロリータ原宿ツインズ、若年寄な巣鴨くん、イケメンな渋谷くん、オタクな秋葉原兄妹、元キャバ嬢の新宿先生と六本木先生など、東京の駅名を名前に持つ面々の日常。駅が個性を持つように、自らに由ったキャラをいかんなく発揮する面々が面白可笑しい作品。

作者の2010年単行本では、livedoorデイリー4コマにて連載されていた作品である『学園カラーズ』も面白かった。

葉月抹茶『君と紙ヒコーキと(1)』

葉月抹茶『君と紙ヒコーキと。(1)』

スクウェア・エニックス『ガンガンONLINE』連載作品。圭くんの幼なじみ・鈴は異様な紙ヒコーキ好き。何気ない言葉を紙ヒコーキに書いては飛ばして友人たちとやりとりをする。紙ヒコーキを「カジュアルなメッセージング」の隠喩とし、そのコミュニケーションと二者の距離感をせつな系ガンガン的なタッチと作法で描く作者の感性は特筆すべきだろう。

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