スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『まんがタイムラブリー』のリニューアルと『コミックPASH!』の創刊は女性向け4コマ誌の「若返り」である

『まんがタイムラブリー』はリニューアルに伴い、既存の連載作品は全て連載終了か他誌に移籍し、リニューアル後は1作品を除き全て完全新作に。これまでのラブリーは事実上休刊したと言ってもいい。ラブリーを本当に休刊にしなかった理由には、既存の雑誌コードや販路をそのまま活用したかったということが考えられる。

リニューアルの煽りには「本格ストーリー4コマ誌へ!!」とある。ところで、ラブリーは2008年末頃からストーリー作品志向の動きを のだけど、いつの間にかその動きは立ち消えしていた(今月号におけるストーリー作品は1作品)。結局、ストーリー作品志向がうまくいかなかったのではないかと考えられるのだけど、ストーリー志向そのものは、コマ割りを4コマにすげかえて、まだ捨てていないように見える。

リニューアル後の執筆陣を見ると、一迅社やスクエニといったスクエニ系出版社の漫画雑誌に掲載歴を持つ方々が半数以上を占めていることが分かる。スクエニはかつてギャグ王やドラクエ4コマを出していたことを考えると4コマは不得意ではなかろうし、一迅社はぱれっとのノウハウを現在進行形で蓄積しているはずである。なぜこのような雑誌がこれら二社からではなく芳文社から出ることになってしまったのか。二社に対しては少し残念な気持ちだ。

リニューアル予告を見ると、線が細くカッコいい男子が複数人登場する作品が散見される。いわゆるボーイズラブ要素(もしかしたら本当にボーイズラブなのかもしれないが)を感じさせるこれらの作品は、これまでのラブリーでは、そして芳文社の4コマ誌ではほとんど全く見られなかった新しい傾向の作品である。そして、芳文社はボーイズラブ誌『花音』も刊行している出版社である。もしかしたら、そちらで培われたノウハウをラブリーにスライドさせてくるのかもしれない。

さて、ラブリーのリニューアルと合わせて見逃せないのが、11月に主婦と生活社から創刊された「女性専用4コマ誌」、『コミックPASH!』である。表紙に鉄道擬人化4コマ「ミラクル☆トレイン」を据え、中にも男子がたくさん登場する4コマ作品を取り揃えたこの雑誌は、女性向け4コマ誌の新しい形(にして極端な形)であろう。

私は、ラブリーのリニューアルや『コミックPASH!』の刊行といった動きを、女性向け4コマ誌の「若返り」と見る。リニューアル前後を比較すると、これまでは恋と仕事に勤しむ若い女性を主役に据えた現実的な作品が多かったが、リニューアル後のタイトルには現代ファンタジーと見られる作品が多いことが分かる。そして、『コミックPASH!』も含め、ボーイズラブも言うまでもなくファンタジーである。これらのファンタジー要素を抵抗なく受け入れるのは、えてして若い世代である。

この動きが吉と出るか凶と出るかは、フタを開けてみなければ分からない。リニューアル後のラブリーは2月13日に発売される。また、『コミックPASH!』Vol.2は2011年春に発売予定とのことである。女性向け4コマ誌の行方を占う動向として、今後も注目していきたい。

関連ページ

テン年代の4コマ雑誌(特に芳文社あたり)のヴィジョンって、本当に勝手な考察なんだが、3つに分かれると思うんだ。

  1. さらなる新規開拓
  2. きららグループ誌で確保した読者の維持
  3. 旧来のファミリー系(特に女性層)の維持

まんがタイムラブリーのリニューアルから見る、テン年代の4コマのヴィジョンを勝手に考察。なんちて。 - 全てがFARCEとは言えない日々

トラックバック

http://sweetpotato.blog58.fc2.com/tb.php/1390-6b16622b

コメント

コメントの投稿

コメント投稿フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。