2011年05月の記事

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角川書店『4コマnanoエース』Vol.2

付録に「日常」アニメB2ポスターとペンスタンド。ポスター(はかせ&なの(&阪本))の背景の百合www

【新連載】かずといずみ「蒲田魔女」
乙女の願いを叶える魔女と一人の少女・羽子さん。タイトル通り蒲田が舞台でローカルネタの連続、で終わるかと思いきや、魔力の授受にチューキマシタワー。もう好きにやってくれって感じ。
【新連載】むねきち「ヒマん娘(こ)」
ヒマつぶしに地球にやってきた宇宙人・マノ(♀)と、彼女に巻き込まれた同じクラスの露未。宇宙人顔マスクをつけたマノの気味悪さが印象的ながらも、キャラは全体的に突き抜けていない。「まーぶるインスパイア」みたいなキャラを期待していたのだけども。露未が平凡キャラでなく変人キャラだったらどうなっていただろう。
深見真/α・アルフライラ「ちょっとかわいいアイアンメイデン」
「正義の拷問」「洗脳部」という単語が平然と登場する辺りが狂っててよいよいよい。部長に対する拷問を夢に見たり妄想したりと色々漏れてる結月が可笑しい。もっと漏らすべき。
【新連載】まったくモー助「あくの秘密結社」
優等生の阿久野さんの夢は悪の秘密結社の総統になること。プリントを届けに行った引きこもりのクラスメイト・仁義さんの事を色々と誤解して部下にする妄想などしちゃったり、仁義さんは仁義さんで妄想中の阿久野さんをいい人だと思ってたりと、誤解同士のすれ違いが可笑しい。
【新連載】山東ユカ「學園のムスメ」
同じ女学園に司書として勤める姉・晶と生徒として通う妹・朋は女学園の創設者の二人娘。おっとりな姉としっかりな妹。せっかくだから俺はおっとりな姉を選ぶぜ。学校では居眠りをし、生徒には「晶ちゃん」と慕われ、本を読めば夢中になって仕事を忘れる。ほのぼのしていいキャラじゃないですか。
【ゲスト】鳴見なる+唐花見コウ「JA ~女子によるアグリカルチャー~」
『ヤングエース』連載の四姉妹農業物語が4コマで登場。それぞれに個性的な四姉妹のキャラといい、農業という時間的周期性を備えたお題といい、多分に4コマ向きな作品だと思うがどうか。農業初心者の三女・ひなげしの無邪気な姿が可愛い。

「メディアミックス4コマ誌」をうたいながら、新作オリジナル作品も強い雑誌。持ってくる作家がいいところしてる。次号からは鳥取砂丘と美月めいあも新連載と、続々戦力投入。今後もこの勢いで是非。次号Vol.3は7月9日に発売。

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コミカルでオシャレな骨董品擬人化――和錆『アンティック』

和錆『アンティック』

杏音(あんね)は骨董品が大好きな少女。ある日、彼女は家の蔵で、中から声のする箱を見つける。声に導かれて箱を開け、中に入っていた懐中時計のゼンマイを巻くと、懐中時計から精霊・オロが現れる。話を聞くに、オロは懐中時計がどこか壊れていて記憶喪失だという。こうして、オロを直すため、杏音とオロの一緒の暮らしが始まった――。一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』連載終了作品。

ファンタジックでハートウォーミング、そしてキュートでコミカルな作品。精霊という非現実的存在が杏音を始めとした人間たちに自然に受け入れられている日常は穏やかで温かい。女の子たちは、リボンやフリルなどの要素はもちろんのこと、服からアクセサリに至るまでのコーディネートがオシャレで可愛らしい。古風な言葉遣いなのに子供っぽいオロ、破天荒な友達、可愛いものや服に目がない姉とその知人の骨董屋女店主などなど、ひとクセある周囲の精霊や人との杏音の日常はドタバタで楽しく、キャラたちのシンプルで喜怒哀楽に富んだ表情が可笑しい。これらの点において、本作は比較的ストレートな萌え4コマ作品と言えるかもしれない。

しかし、本作で真に注目すべきは、骨董品たちの擬人化である。本作には懐中時計の精霊たるオロだけでなく、望遠鏡、刀、ペアティーカップ、蓄音機の精霊が登場する(さらに、単行本カバー裏にはカギ、ランプ、柱時計、カトラリーの精霊も登場する)。「骨董品の精霊」という設定の彼女たちは、その存在が骨董品と密接にリンクしているため、姿は違っていても同一の存在と見なすことができる。人ならざる者が人の姿として描かれ、「人ならざる者」と同一の存在として眼前に現れる。これはまさに擬人化である。

骨董品たちの擬人化はその外見によくあらわれている。懐中時計のホロは頭のてっぺんに竜頭のようなアクセサリをつけ、そこからはチェーンが伸び、チェーンの先端にはリングが付いている。望遠鏡の精霊は長い髪を円筒の道具で束ね、耳には星型のピアスをつけている。刀の精霊の髪型は刃のようにまっすぐで鋭いポニーテールで、着物の帯は柄の模様をしている。ペアティーカップの精霊は二人組で、どちらも腰にハート型の白いリボンが付いた花柄で裾広がりのスカートを身にまとっている。蓄音機の精霊は花丸のような形をした髪飾りを後頭部に身につけている。これらの姿はまさに、骨董品の外見や、骨董品から想像される事物を表したものである。もちろん、外見だけでなく言動にも骨董品らしさが反映されている場面もある(例えば、懐中時計=精密機械であるオロは水や砂に弱い)が、それらはワンポイントで描かれることが多く、外見と比較して前面には出ていない。

本作の魅力は、こういった擬人化がオシャレと結びついている点にある。分かりやすい例は上で述べたペアティーカップの精霊だろう。ティーカップを逆さまにしたような形のスカートでもって擬人化することにより、作者は読者に対して「この精霊はティーカップである」ことを図像レベルで理解させることに成功するとともに、精霊キャラの魅力を大きく引き出しているのだ。あるいは、作者の擬人化手法はビジュアルを第一義にしているとも言えるだろう。これは、作者がイラストレーターとしても活動していることからも納得できることだろう。

作者と擬人化は切っても切り離せない。作者はマンガナビのインタビューで、キャラクターを描くときのこだわりについて「そのキャラのテーマカラーと記号付けでしょうか。常に何かを擬人化するようなイメージで描いています。」と答えている。さらに、擬人化の魅力については「無機物なものに命が吹き込まれる感覚や、その物の特徴をビジュアルにうまく変換出来た時がすごく楽しいです。」と語っている。また、作者は同人活動においても、動物擬人化『Animalia』、果物擬人化『Fleur』、花擬人化『Fiorato』などの擬人化作品を発表している。こういった〈擬人化的想像力〉と擬人化作品の延長線上に本作があるのだ。

本作について惜しむべくは、カラーページが少なかったことだろうか。作者の擬人化は色も美しい。『Fleur』に登場するリンゴ、バナナ、キウイなどの6つの果物は、それぞれに色が異なり、しかしその姿には統一感があって、作品に対して確固たる彩りを与えている。ただ、本作は骨董品というテーマ上、色栄えさせるのが難しかったのかもしれない。単行本の表紙やキャラ紹介のページを見ても、カラフルというよりは落ち着いた色使いであることが分かる。次回作があるならば、今度はぜひともカラフルな作品を読みたいものである。

コミカルでオシャレな骨董品擬人化。可愛い服の女の子が好きな、そして擬人化が好きな人にオススメしたい作品である。

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一迅社4コマまんがぱれっと「アンティック」5月21日発売!

芳文社『まんがタイムきらら』2011年6月号

ととねみぎ「ねこきっさ」が連載終了。連載期間的には現きららの最長寿作品(2002年9月発売のVOL.3から連載)。感慨深い。

それはそれとして、最近のきらら系列誌で最も編集の力が及んでいないのは、MAXでもキャラットでもフォワードでもミラクでもなく、この本誌だと思ってる。学校を舞台とした作品が連載作品の8~9割を占める中で、さらに学校を舞台としたゲスト作品を投入されても食傷するだけだ。ただでさえ連載作品だけで食傷気味だというのに。テーマやキャラや舞台設定や描線などで他作品との差異が明確にあらわれているならまだしも、十人並みの学校ゆるゆる日常系ばかり目立つ。今月号のゲスト作品も3.5作品くらいはそうだ。

その意味で、最近ではこの雑誌に雑誌として期待するところは少なくなってきた。「『ゆゆ式』と『あっちこっち』と『三者三葉』と、あといくつかの作品を終わらせなければそれでいいよ」と思ってしまうくらいに。

【ゲスト】秋津たいら「ノルグラサーガっ!」
上で述べた「3.5作品」のうちの0.5作品。魔法学校に通うドリとノルは友人同士だけどノルは魔法が使えない、的な。ツッコミ役のドリ目線から描かれるノルの能天気な様が可笑しい。魔法設定というフックもあるので他のゲスト作品(や連載作品)と比べて存在感を出せているんじゃなかろうか。続くなら、この魔法設定をぜひ生かしてほしいところ。

芳文社『まんがタイム』2011年5月号・6月号

6月号は創刊30周年記念特別号。記念企画として「創刊30周年記念ワッハハプレゼント」「おとぼけ課長 特別編」「おとぼけ課長トリビュート」「植田まさし先生に直撃!30の質問」「おとぼけ課長&まんがタイム検定」「おとぼけ課長アドリブ大賞」あり。トリビュート企画では安堂友子が植田テイスト出しまくりな4コマを描いてて笑った。

6月号はまた、第5回まんがタイム新人4コマ大賞の結果発表あり。植田まさし賞に雅文希「ハードボイルドになりきれない」、まんがタイム賞に金山ぶぅ「もいんの高校野球日誌」、奨励賞にこがねまる「ちくちく!」、のりりんご「木久留美女子高」、松永みやこ「深読みコミュ」、最終選考に17作品。この中では野球部マネージャー4コマの金山ぶぅ「もいんの高校野球日誌」がもっと読んでみたい。控えめな態度に見えて監督や部員に野球論をビシビシ突きつけるマネージャーが面白い。どこかでゲスト掲載されないかなあ。「もしドラ」が流行っているうちに掲載するのが読者にも受け入れられやすくていいと思うのだけど。

安堂友子「天子様が来る!」
5月号の一本目に尽きる。いわゆる「アイドルはトイレに行かない」幻想を作者的屁理屈によって解体する一本。「偶像」としての魅力が人間性の喪失によって損なわれることを露わにしている。現実世界の事象と作者の感性が見事にマッチした、神回ならぬ神の一本。

双葉社『まんがタウン』2011年5月号・6月号

6月号には森下裕美「少年アシベ」が掲載。集英社作品が双葉社の雑誌で復活した形に。作者は4月28日にも双葉社から『少年アシベ ゴマちゃんセレクション』が刊行されており、6月上旬にはアシベ一番くじの販売も予定されている。また、今作は6月号だけでなく7月号にも掲載される予定。ただ、連載とは明記されていないので、数号限りの特集で終わるのかもしれない。連載だとしたらクレしん・かりあげ・アシベという超豪華三本柱になるのだけれども。

樹るう「そんな2人のMyホーム」
結婚式に向けて動く舞とヒロキ。6月号の舞と父のやりとりが響く。母・唯を目指さんとする舞と、お前は唯とは違う人間だと舞に告げる父。娘は父を幸せにせんとし、父は娘の幸せを願う。そしてどちらも、自身の愛する・愛した人の存在こそが最上の幸せだと自覚している。これぞ幸せの継承。最終回直前にして神回と言わざるを得ない。7月号で最終回。
【新連載(6月号)】東屋めめ「偽装男子」
ゲストを経て新連載。好きなあやかさんのためにと女装する歩くん。アイデンティティは男な歩くんがあやかさんをグイグイ振り回すという関係性。これまでの作者作品のように、誤解(あやか母→歩)や相互不理解(歩とその男友達)を可笑しみの源としながらも、作者作品にしては珍しく男性キャラ優位であり、また、この手の作品にしては珍しく女装少年は女性的でも中性的でなく男性的である。この二点において、この作品は異質な作品と言えよう。この設定がどう転ぶか気になるところ。
佐野妙「しましま日誌」
生徒たちの難しさに加えて、担任の津田先生がいわゆる「情熱が無い」先生だと感じてしまい、打ちひしがれる島野先生。一筋縄では行かない人間たちが集まっている作品であることよ。この作品も、男性目線や女性の小悪魔さを作品の可笑しみの源としてきた作者を鑑みるに、複雑な人間模様によるドラマ的な展開が異質と言える。この雑誌は作家こそ竹書房や双葉社でも活躍する者が多いが、作品の質(品質と性質の両方の意味)は大きく異なるものを見せてくる点が興味深い。

総勢77名の執筆陣によるチャリティー4コマ同人誌――『まんがぶらふチアーズ!』

『まんがぶらふチアーズ!』

森井ケンシロウ主催の《サークル斑桐舎》による東日本大震災チャリティー同人誌(公式サイト)。全体の装丁、表紙、ページ数(236ページ)、誌内広告、果ては柱や天井や床のコメントに至るまで、全てが商業誌のような出来栄え。執筆陣は4コマ作家を主として総勢77名。個々のページ数は少ないながらも、商業誌ではなかなか見られない、味のある作品を見せてくれる。

小坂俊史「邪馬台国の謎」
邪馬台国について、畿内説派と九州説派で一般人の間でまで対立が起きているパラレルワールドでの日常。バカバカしい設定に見えて真面目に対立している人間たちに狂気じみた何かが感じられて引き込まれる。
野広実由「いつもこんなかんじ」
日常を謳ったポエム4コマ。重めの主題と絵本チックな描写の両方において、作者の4コマ誌でのイメージとはかけ離れた作品(主題は震災を意識している部分もあろうが)。作者名を伏せられたら誰が描いているか分からなくなりそう。作者は以前の同人誌『まんがぶらふオリジナル』にも、やはりイメージとはかけ離れた思春期4コマを寄稿している(商業誌版がライオリ6月号から読める)。そのポテンシャルたるや恐ろしい。
山野りんりん「GOGOナビ子さん」
カーナビの画面内に住むナビ子さん。山野作品的にチャーミングでおバカなナビ子さんが可愛くも可笑しい。頭に生えてるアンテナや道路模様の服は擬人化的にも読めて、擬人化脳の俺歓喜。これ是非とも商業誌でやりましょうぜ。今ならMOMO辺りで。
鈴木雄一郎(日路)「しずむちゃんチアーズ!」
作者の同人作品からしずむちゃんがチア姿で登場。2.5頭身のちんまいキャラでありながら、体が腰のところで二分できたり、体内にアリの巣ができちゃったりと、グロテスクさも含むしずむちゃん。可愛らしさと気持ち悪さという相反する要素を持つそのキャラに、嗜虐心のような感情で以って惹かれる。
カワハラ恋「こばと幼稚園」
恋敵(?)同士の幼稚園児。幼稚園児にして「女」な様を見せる二人が面白可笑しい。先生の一人もこの様をあっさり受け入れていて笑う。作者作品は女性キャラのこういった生の感情が実に魅力的である。
木野陽「ひかり通信」
灯火の消えた街中(被災した街を意識?)にたたずむ少女。親元に戻る飛行機の窓から見下ろす街の明かりは彼女を待ってくれているかのようで――。星々と街の明かりの描き込みが美しい。普段はほぼストーリー形式の作者だけど4コマ形式もありかと思った。ただ、飛行機の窓から街を見下ろすふたコマが左右鏡写しだったらどうなっていただろうと思わなくはない。これを機に4コマ誌でもショートストーリーを描いてくれませんかねえ。今ならライフ辺りで。
浦地コナツ「ちびふうふ」
背が低い夫婦の日常。ほのぼのとした作風は、過去(芳文社時代)の作者作品を知る身としては特記しておきたいところ。くらオリ5・6月号の「まちこう!」でも感じたけど、作者作品は相当丸くなったよなあ。
ふかさくえみ「ワタぼっこ」
ホコリの化身と同居する少女。ファンシー&ファンタジックさが実に作者らしくコミカルで、可愛い顔してホコリをぞんさいに扱う少女が可笑しい。ホント、ホームでもどこでもいいから、4コマ誌の中の人はちゃっちゃと作者を4コマ誌に呼び戻して欲しいわ。
山口舞子「ごはんですよ。」
ショート。とある夫婦と猫の朝。とにかく奥さんが可愛いのなんの。そもそものエプロン姿はもちろん、ハプニングに赤面する姿とかもうね。作者はこの勢いで商業誌でも夫婦の日常ものを描いてくれないかなあ。
天津向「命短し恋せよ4コマに」
4コマ好き芸人として知られる筆者によるコラム。「『だって愛してる』で家庭を夢見て~」と臆面も無く書いてしまう辺りに、筆者の4コマ好きさがよく出てるよなあと思った。筆者については、特定の作品について、その作品がなぜ面白いかということについての語りも見て/聞いて/読んで見たいのだけども。

総評。前のぶらオリがそれほど響かなかった自分としては、読む前は微妙な心持ちだったけど、読んだ後は方々にごめんなさいしたくなる内容。何よりも執筆陣がぶらオリと比較して多方面に渡っており、全体として雑誌然としているのが良い。割と広くの「4コマ好き」にオススメできる一冊。

なお、今年の夏コミでは『まんがぶらふすとろべり~』の刊行が予定されている。

竹書房『まんがくらぶ』2011年5月号・6月号

池尻エリクソン「田中さんちの白米ちゃん」
5月号は海賊(かいぞく)の烏賊(イカ)。まず漢字、次いで「海賊王」と「大王イカ」による言葉遊びで始まり、そこに光に集まるというイカの習性により光り物が好きな海賊という〈理〉を与え、さらにあぶり出しの宝の地図からあぶられて丸まるスルメの習性を接続する。上手い、上手すぎるとしか言いようがない。もはやこの作者抜きに擬人化漫画は語り得ないと言っても言い過ぎではない。6月7日発売の単行本1巻が死ぬほど楽しみ。
【最終回(5月号)】山野りんりん「ちこりん日記」
兄となずなを見て先生を志し始めたちこり。みんなの将来を期待させつつ、いつも通りちこりの日記で締め。この作品らしい最終回だと思った。方向の違うおバカさの兄妹が楽しい、いい作品でした。惜しむべくは単行本が1巻しか出なかったこと。2巻は、残念だけど出ないんだろうなあ……。
【新連載(6月号)】山野りんりん「お風呂のアレ」
お風呂好きのゆーこさんとお風呂のアヒルたんが久々の登場にして連載で帰ってきた! と思ったらアヒルたんが実は四人兄妹だったー! そしてアヒルたんの妹のご主人様で巨乳ロリ娘の柚香たんキター!! すごい、すごいよ、久々の登場なのにたぎらざるを得ない展開だよ!! 作者作品の女性キャラってチャーミングでキュートだとは思ってたけど、こういう路線とかありすぎて感涙するわ……!! これは是非とも四人兄妹それぞれにキュートなお風呂女子をつけて男性読者にぐいぐいプッシュして単行本化までこぎつけて欲しい。超楽しみ。
【ゲスト(5月号・6月号)】楯山ヒロコ「100万ボルトの彼女」
新作ゲスト。超静電気体質の鳴神さん。人並み外れた能力を持ってる女性を描く作者らしい作品。パソコンを壊したり、ほこりを集めたり、蛍光灯をつけたりと、超静電気体質ゆえに周囲を困らせたり驚かせたりする鳴神さんが可笑しく、いじめ誤解系とエロ誤解系のネタではドキドキさせてくれる。そんな能力とネタのせいか、鳴神さんの引っ込み系のキャラが加速していとしい。7月号もゲスト。
【ゲスト(6月号)】火ノ鹿たもん「機械仕掛けのアリス」
新作ゲスト。お手伝いロボットのアリスと暮らす陣くん。自身の呼び名を「お兄ちゃん」とつけた陣くんを「ロリコン」と言い放ったり、主人であるはずの陣の希望を聞かなかったりと、なかなかに傍若無人キャラのアリス。8歳の見た目と「アリス」という名前からイメージする恰好と相まってわがままプリンセスという印象……と言う程には可愛げが足りてないかも。そう、私としてはアリスの可愛げなところ、あるいは弱みが見てみたいんですよねえ。もう一回読んでみたい。

芳文社『まんがタイムジャンボ』2011年5月号・6月号

【新連載(5月号)】来瀬ナオ「半透明勤務 薄井さん」
連載化ちょお待ってました!!!! 5月号はセンターカラーで会社で花見。パステルカラーと半透明な薄井さんの親和性やばい。薄井さんと麻生さんのテンションの高さがコミカルで楽しい。6月号は社内でスイーツ作り。こちらは薄井さんの笑顔に救いを感じる回。キャラ的には悲しさを負っていて、事実その様もしんみりと描かれているのだけど、彼女自身からはその悲しさを感じさせない笑顔にグッと来る。P.60左3コマ目とかまぶしすぎじゃないですか。今後も楽しみ。
重野なおき「じょしもん」
5月号では二年生の武田くらりが登場。登場場面の色気の無さよ。ミステリアス系(?)の美人なのに動物アレルギーで美人が台無しになっちゃう辺りに作者らしさを感じた。6月号は生物部の歴史。OB・OGたちのおバカさとともに語られる謎生物たちの歴史が可笑しい。「生物部関ヶ原の戦い」って何ぞw 単行本1巻が7月7日に発売。
黒八「アニモー」
5月号はお化け屋敷イン動物園。とにもかくにも兎耳山さん。園長と鼠田さんの発想と言動に全くついていけない兎耳山さんのツッコミがテンポよくコミカルで、そんな常識人の立場にいながら自らも失態をさらす兎耳山さんが可笑しい。ラスト一本の4コマ目の叫びは、まさに後がないが故に悲痛で味がある。作品全体からエネルギーというか勢いが感じられて良い。
【ゲスト(6月号)】師走冬子「うち楽 ―天野さんちの4姉妹―」
作者完全新作。上から純に多恋、ニート、健気(主人公?)、ジト目の4姉妹の日常。この作品だけ読むと「作者らしい」という感想しか出てこないけど、これまで恋愛やガールズトークを第一義で描いてきた作者が、この作品では姉妹(あるいは家族?)を第一義に描いているという点では興味深い。そのうち連載になるでしょう。
【ゲスト(6月号)】火ノ鹿たもん「花の任侠物語」
芳文社では「こむぎみっくす」以来の新作か。極道の組長の一人娘・静花は平凡な生活に憧れる女の子。極道の娘らしい凛々しさと普通の女の子っぽさが同居する可愛らしいキャラの静花。組員の手指でネイルアートの練習なんぞしちゃう辺り「実は本当に普通の女の子なのかなー」と思ったら、憧れの女子トークの内容が組間抗争とか刀とかwww なかなか食えないキャラだぜ……!! 黒髪ロングのお姿も麗しゅうございます。着物にも制服にも似合うねえ。期待。7月号と8月号もゲスト。
みなづき忍「太陽くんの受難」
6月号は父母の襲来。飄々として穏やかな父とおばさん的エネルギーにあふれた母。この父母にしてこの兄妹ありという感じの父母で、母・娘と父・息子で言動がシンクロする様が可笑しい。「花よりお酒」と分かっているまひると分かられている母とかもうね。
あおなまさお「はなな大増刷!」
6月号は郁子と藤堂先生の再会。先輩・後輩関係を懐かしむ姿に、これまでコソコソ感があった藤堂先生がイキイキし出す予感がしていいねえ。

芳文社『まんがホーム』2011年5月号・6月号

5月号を読んで、この雑誌は神雑誌だと今更ながらに思った。

杜康潤「孔明のヨメ」
孔明に嫁入りした月英。月英目線で描かれる、孔明の誠実な人間に安心する。互いを夫婦らしく呼び合う二人の初々しさもおいしいです。ところで、すっぴん童顔月英が読者目線では死ぬほどチャーミングなんですが、孔明目線ではそうでもないんでしょうか。この辺の解説とか描写がもうちょっと欲しいかも。
カワハラ恋「東京!」
5月号は原宿姉妹の春先。オシャレな二人の春コーデが麗しい。この二人に限らず、この作品のキャラはみんな私服がオシャレで好き。6月号は八王子と柏餅。東京人のたまこに対して東京みやげとか文とムサコ……。原宿ツインズが「見た目より味」とムサコより文の柏餅を選び、そして文がムサコの柏餅を食べてあげる場面に、二人両方に対する良心があっていいのう。
山名沢湖「恋に鳴る」
6月号は失恋少女の傷心にひたれない傷心旅行。自然のカッコウの鳴き声を横断歩道の「カッコー」=「『進め』の合図」と接続し、カッコウがあたかも少女の次の恋を応援するかのようなストーリー。これぞ山名節。日常的な事物からメルヘンを見出す作者の感性を「山名沢湖力」と名づけたい。
仙石寛子「君と僕と」(5月号)
勇者を目指す少年と、彼に寄り添う亀。互いが互いに向ける言葉のひとつひとつに深く純粋な愛を感じる作品。「絶対に君の夢を叶える」と、目に確固たる意志を携えて勇者に告げる亀。彼と額を合わせて、少し申し訳なさそうに感謝の言葉を述べる少年。夢を理解し、孤独を支え、死後も夢を継ぎ、自身を覚えていてくれるだろう亀は、少年にとってどれほど大きく、安心できる存在だろうか。そしてその愛の純真さは、人間と亀、すなわち人型種族と非人型種族というアブノーマルな関係において描かれることにより、いっそう際立っている。作者の感性が高いレベルで昇華された回。これは神回と言うべきだろう。

竹書房『まんがライフセレクション 胡桃ちのスペシャル増刊号』『神仙寺瑛スペシャル 天使の事情増刊号』

前者は3月発売で、一冊まるごと胡桃ちの特集。後者は4月発売。

特記すべきことなし。次号は5月26日発売の『フリテンくん増刊号』、次々号は6月7日発売の『ポヨポヨ観察日記増刊号』。

ひとクセあるお嬢様たちとのハチャメチャな日常――みなづき忍『ひみつの花園(1)』

みなづき忍『ひみつの花園(1)』

三園青葉くん(小五)は、両親が海外出張の間、姉・紅葉が住み込みで働くお嬢様学校の女子寮に住むことになる。そこで待っていたのは優雅な生活、あるいはお嬢様たちとのドキドキな生活……ではなく、お嬢様に対する夢を壊す「お嬢様」たちとの生活だった――。竹書房『まんがライフオリジナル』連載。

それぞれに個性的な「お嬢様」たちが面白可笑しい作品。ズボラでマイペースな紅葉、忍者のような万能SPがついている撫子、ボーイッシュでハイテンションな杏、高飛車でダイエット意識の高い菜々花、ミステリアスなジト目メガネの桜。彼女たちは個々にひとクセを持っており、また、若い女子パワーでもって自身の生活を謳歌する。そのハチャメチャぶりはコミカルで楽しい。分かりやすいのが通販のエピソードだろうか(「通販」という話自体も実に女子らしい)。使いもしないダイエットグッズを買う菜々花や、仕事の逃避に我慢できずにゲームを買う紅葉など、買ったものや買い方にそれぞれのキャラがよくあらわれているエピソードだ。

作者作品の魅力は、このブレないひとクセを持った女子にある。彼女たちはいわゆる「普通」から常にズレている。彼女たちはそのズレを自覚することはあっても、決してズレを直そうとはしない。作者の別作品「総天然色乙女組」に目を向ければ、天真爛漫、王子様、霊感(?)持ちのかしまし三人組が、それぞれのキャラに基づいたいかにもズレた言動を互いに指摘し合っている。ズレた言動は可笑しみを生み、その可笑しみはブレないキャラに支えられて絶えず続いていく。まさに〈日常〉を描くためのキャラづけとして最適化されていると言えるだろう。

(付け加えるなら、作者の女子キャラの「ひとクセ」の中でも、天真爛漫さは特筆すべきだろう。「総天然色乙女組」の朱音、「先生のたまご」のたまこ、「太陽くんの受難」の太陽妹がこれに相当する。悪意を無力化し、常識人を圧倒し、それでいてその幸せそうな姿に周囲が巻き込まれていく天真爛漫キャラは、作者作品における最大の武器である。しかし、本作ではこのキャラにピッタリ相当する女子は登場しない(一番近いのは杏だろうが)ため、言及はこの程度に抑えておく。)

そしてこの作品では、男子たる青葉にも言及せねばならない。極端な話、この作品は彼が不在でも成立しうる。なぜなら、彼からお嬢様たちに対する積極的な言動は、本作では見られないからだ。「総天然色乙女組」のように、あるいは単行本収録の番外編「シークレットガーデン」のように、女子だけでもこの作品は回せうるのだ。では、青葉は何のために存在しているのか。彼は女子たちのキャラを際立たせるために存在しているのだ。主人公(!)としてお嬢様の面々と暮らす彼はまた、常識人あるいは苦労人として彼女たちのパワーと仕打ちを一手に引き受け(突然の買い物につきあわされ、海水浴では荷物を持たされ、学校の視察の際には女装させられる)、それらにツッコミ続ける。青葉が、女子たちのパワーについていけない存在(=男子)として、また、女子たちの言動を一歩引いて観察する存在(=常識人)としてあるがゆえに、女子たちのキャラが引き立ち、作者作品の魅力がより引き出されているのだ。

青葉の存在は、掲載誌がライオリというファミリー誌であることにもよるだろう。いわゆる萌え系の雑誌であれば、青葉が不在でも、その種のリテラシを持った読者によってこの作品は受け入れられうるだろう。しかしファミリー誌の読者にそのようなリテラシは期待できない。そのため、青葉という常識人を読者の感情移入の対象として作品に登場させた。それが結果として作者作品の魅力をより引き出すことにつながっていることは、実に興味深い事実である。

ひとクセあるお嬢様たちとのハチャメチャな日常。作者は6月7日にも単行本『先生のたまご』(芳文社『まんがタイムオリジナル』連載作品)が刊行される。こちらはひとクセある先生たちの日常を描いた作品であり、作者作品の最大の魅力である天真爛漫な女性キャラがよくあらわれている作品である。作者に興味を持った方は、「ひみつの花園」ともども、手に取って欲しい作品である。

おとなり感想

”小学生の男の子”が”高校生のお嬢様方”に色々と振り回されるという感じが非常に上手く、面白く描かれている作品です。 絵柄もすっきりしていて読みやすいので、恐らく、多くの方に受ける作品であると思います。 お薦めです。

『ひみつの花園 1巻』の感想|まんが栄養素

世間知らずの天然お嬢様におバカな元気娘、乙女の秘密を教えてくれる子に、その存在自体が秘密たっぷりな子、多様な寮生に囲まれながらの生活は楽しいことだらけ、驚くことだらけ。変わり者だらけとはいえ皆それなりのお嬢様だから、やることなすこと豪快だし、特に、実家ネタがとても優雅。お嬢様キャラのいるコメディ作品ではここまでこの手のネタ連発はできないだろう。

今までに購入した漫画、ゲームのメモ ひみつの花園 1巻

お嬢様学校ですが、お嬢様あり、おてんばあり、天然あり、ロリありとバラエティ豊富です。まさにギャルゲーなんですよね。最初はこの境遇を嘆いていた主人公も、次第に慣れてきました。家庭訪問などもこなして、今ではすっかりなじんでいます。まぁ、体のいいオモチャなんですけどね。

よんこまたん(4コマ譚) ハーレムなんだけど「ひみつの花園」みなづき忍

竹書房『まんがライフMOMO』2011年5月号・6月号

【ゲスト(5月号)】白雪しおん「小林にお任せ!」
作者がきららから流れてMOMOへ。自由奔放なお嬢様と毒舌な執事・小林。作者作品なのに男がヘタレてない! お嬢様の世間知らずさを的確に突く小林。そんな二人の掛け合いが可笑しい。「合コンの女王」とかひどいw そして最後もひどいw また登場するなら、お嬢様の世間知らずさでないキャラをもっと見せて欲しいなあ。
佐野妙「森田さんは無口」
6月号は前髪パッツンでオデコ出し森田さん。いつもと雰囲気が違う森田さんにたぎらざるを得ない。髪の話は女の子っぽくていいよね。あと代理は俺と代われ。今年7月からのテレビアニメ化も決まったそうで。
【ゲスト(6月号)】神堂あらし「酔いどれナイツ フォーエバー」
4月号以来のゲスト。会社飲みで地が出せないマコちゃん。可愛い外面の奥にある、男性陣の夢を壊す心の声。そして下心でホイホイついていって返り討ちにあう男。作者作品のキモが見事にあらわれている話であることよ。
【ゲスト(6月号)】黒渕かしこ「墨色えれくとろ」
単行本発売記念ゲスト。書道部女子たちの日常。ゲスト趣旨らしくキャラ見せ程度の一話。愛理さんのガチ書道好きキャラが可笑しい。線目で嬉しそうに墨を擦ったり筆字ノートを見せる姿と言ったら。単行本買ったまま積んでたけどこれは期待して良さげだわ。

芳文社『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号・6月号

6月号からかきふらい「けいおん!」高校生編が連載開始。「ひだまりスケッチ」「GA」「Aチャンネル」そして「けいおん!」と、キャラットには他のきらら系列誌よりもアニメ化作品が集まってるなあ。

高遠のね「九十九神いりませんか?」
5月号のカラーページの癒し度やばい。さて本編はクラスメイトのロケットの精(九十九神とは違うみたい)との出会い。彼女の主人の悩みに対する和紗とキョウの温度差も含め、和紗の暴力性が目につく。5月号116ページ右3コマ目の「!!!」とか、6月号71ページ左4コマ目とか。それと絵柄との乖離がちょっと辛い。もっと仲良しな姿が読みたいのだけれども。6月号のバットはトオルリスペクトだと思うことにする(多分間違ってる)。

芳文社『まんがタイムきらら』2011年5月号

かきふらい「けいおん!」が大学生編で連載再開。作者の新作を楽しみにしていた私としては、この連載再開は正直に言って残念。しかし、ここまでドル箱作品になってしまったら、編集部としてはなかなかやめさせられないというのも理解できる(12月に公開される劇場版までつながなきゃならんというのもあろうけど)。

異識「あっちこっち」
桐野・伊御・榊によるお昼の放送。恋の相談にテレビ的ネタをおりまぜた言葉遊びで不真面目に答える三人の様が可笑しい。伊御の甘い言葉もほとばしる。二回もしてやられる桐野の姿がいいなあ。18ページの左と19ページの右の連動はもっと主張されてもいいのではなかろうか。締めの一本もTwitterの「TLを要約」的な支離滅裂さと「スリプル」(「ポイズン」は伏線だった!)にもう笑うしかない。最初から最後まで一部の隙もない神回だわ。
三上小又「ゆゆ式」
ゆずこの創作4コマ。「けいおん!」連載再開号で「新規読者さんが多いだろうと思って」こんな感じになってるとのことだけど、P.38左4コマ目とかP.39ページ右2コマ目とかメタメッセージも含んでいて上級者向けだと思いますわー。4コマ内4コマというのは、読者と作中キャラの視点が完全に一致するという点で興味深い技法ですよね。

芳文社『まんがタイムオリジナル』2011年5月号・6月号

【ゲスト(6月号)】森繁拓真「ゲンセンカラン」
旅館の新人仲居・源からんさんの奮闘記。仲居らしからぬ〈非常識〉さを見せつつも、最後の一本で成長の姿を見せる点に良心を感じる作品。7月号もゲスト。
みなづき忍「先生のたまご」
たまこさんが新一年生の担任に。生徒からも先生からもからかわれるたまこさんが「可哀想」だと思えないのは、ひとえに彼女の天真爛漫なキャラのおかげだよなあと再認識。からかいの主犯格たる新一年生のよだか君とは、6月号の球技大会で見事なコンビまで見せる始末。この「子供たちと同レベル」感も親しみあるキャラでいいよね。
【最終回(6月号)】山口舞子「ふたりぽっぽ」
6月号はくるりの(盗撮)写真によるこばとグッズ。くるりからこばとの方向に偏る愛が可笑しく、かつくるりのおバカさが二人のパワーバランスを上手く保っているよなあ。腰を振りながらカンバッジを主張するくるりと必死に無視するこばととかね。タイムでの連載は継続。

『まんがタイムきららフォワード』2011年5月号・6月号

【新連載(5月号)】山田姉妹「聖アベリア女学院」
ゲストを経て連載化。全校生徒の3分の1が実は男子というお嬢様女学園に通うことになった常夏さん(♀)。隠れ女装男子イン女子コミュニティって設定は好きだし、6月号の撫子さん(性別不明)とのベッドシーン(?)とかはシチュ的になかなかおいしかった。このまま常夏さんと撫子さんの絡みを見せつづけて欲しい。
カザマアヤミ「せなかぐらし」
唐突に「仲良くなれたら」と言い出した菓奈に戸惑う巡。そして巡の部屋に無理矢理「かくまって」と言う菓奈。水も滴る素肌、シャンプーの匂い、密着する柔肌と、巡を含めた健全な男子どもを惑わせるのに十分過ぎるシチュにたぎらざるを得ない。男子の体つきを意識する菓奈もよいよいよい。ベストカットは6月号258ページの1コマ目、菓奈の戸惑いの目と胸の膨らみだと信じて疑わない。二人の関係も、巡が一方的に避けられていた状況から見れば前進?
【新連載(6月号)】みやびあきの「はぢがーる」
恋がしたい神楽紗江さん。ある日、彼女は愛の天使と契約させられ、ドキドキする課題をクリアしていけば素敵な恋が約束され、失敗すれば永遠に異性と結ばれなくなると告げられる。自身のドキドキを悟られまいと外面キリッとしてしまう紗江さんの一人相撲っぷりが可笑しいし、ドキドキモードの赤面もおいしいです。第一話の課題がハグということでシチュ的にもツボでした。これは楽しみだぞ。

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』2011年5月号・『まんが4コマぱれっと』2011年6月号

6月号はリニューアル号。タイトルから「KINGS」が落ちて短くなり、新作新連載が8作品、ぱれっとLiteからの移籍が4作品。本誌に戦力を集中させた形に。

荒井チェリー「未確認で進行形」
5月号は白夜の母によって少しだけ明かされる小紅と白夜の過去。小紅らのシリアスな話を1~3コマ目に持ってきつつ、紅緒や白夜の母のズレた発言と真白の掛け合いを4コマ目に持ってくるという、緊張と弛緩の配置。物語を紡ぎつつ笑いを取ることも忘れない。作者のこの4コマスタイルは見事としか言いようがない。
【最終回(5月号)】和錆「アンティック」
消えたオロを想うアンネ。二人は無事に再会できて、オーソドックスに幸せな最終回。キャラたちのコミカルな表情、擬人化的想像力に裏打ちされたキャラ絵、そして暖色ベースで温かみのあるカラーイラストが素敵な、いい作品でした。単行本が5月21日に発売。作者サイトではバナーキャンペーンを開催中。
【新連載(6月号)】水月とーこ「LP!」
REXで「がんばれ!消えるな!!色素薄子さん」を連載する作者がついに(「ついに」と言っていいよね)ぱれっとに新作新連載で登場。家のしきたりで離島に暮らすことになったお嬢様・つかさ。第一話だけ読むと「お嬢様ミーツ自然イン田舎」という感じ。お嬢様らしいおっとりさと世間知らずさが可笑しく、後先考えない純粋さがいいキャラしてる。ラス前一本、女の子の髪飾りを田んぼから探し出す姿には第一話からほっこりさせてくれるじゃないの。新作新連載の中では今後が一番楽しみな作品。
【新連載(6月号)】こもわた遥華「ら~マニア」
ぱれっとLiteから移籍新連載。夜中にムラムラするロッキー(ラーメン的な意味で)。「夜ラーメンの魅力は異常」には同意せざるを得ない。「胃におさめたい!! これが”性欲”…!?」は「捕食は愛」派の私としてはなかなかにグッと来るセリフ。
【新連載(6月号)】玉岡かがり「戦乙女(ヴァルキリー)と屋根の下」
幼女なヴァルキリーが剣道姉妹の千鶴と小鳥の道場に降ってきてそのまま居候になりました的な。おバカなヴァルキリーとほんわかな千鶴に苦労する常識人の小鳥の可笑しさよ。最後の一本のやりとりとかかなり好き。こちらも楽しみ。

リニューアル第一号の総評は「悪くない」というところ。きらら的・メディアミックス的なニオイが強いとは言え、確かな戦力を揃えてきた印象。ただ、新作新連載作品に第一話として読みやすい作品が少なかったのがちょっと残念。(あと、ひざきりゅうた「みちなる」に至っては久々にDISりたいと思っちまったぜ……。)ただ、しばらくは新作新連載を投入してくるようなので、もうちょっと様子見かなあ。ONLINEという動きもあるしね。

芳文社『まんがタイムスペシャル』2011年5月号・6月号

両号ともひと通り読んだけど書くことがない……。最近のタイスペはゲストが少なくて括弧書きの〈面白さ〉が減ってきてる。愛読している「恋愛ラボ」も「少女カフェ」も期待通りの面白さで、それはそれで何も問題ないのだけど、今は大きな展開もない時期だしなあ。まるで『まんがタウン』を読んでいるかのような感覚だ。

芳文社『まんがタイムコレクション むんこコレクション』

4月発売のタイコレ。むんこ「らいか・デイズ」の再録を中心に、描き下ろし特別編、タイコレ限定の「まりあ17」、トリビュート企画、宮原るり「恋愛ラボ」とのコラボ作品などを掲載。併載陣は、橘紫夕、水森みなも、楯山ヒロコ、瀬田ヒナコ。

宮原るり「ラボメンバーin花丸町」
リコとマキが花丸町の恋愛模様を遠巻きに観察して批評するコラボ漫画、あるいはリコ・マキ解釈で読む「らいか・デイズ」。同じ素材でも調理の仕方でこうも違う作品に見えるとは。この路線で宮原さんが描くらいか同人誌が読みたいです←

次号は『ひらのあゆコレクション』。5月20日発売。

竹書房『まんがくらぶオリジナル』2011年5月号・6月号

【ゲスト(5月号・6月号)】浦地コナツ「まちこう!」
作者の名前を4コマ誌で見るのは「ムスコン!」以来か。町工場の鉄工所の新人・草太くん。可愛い女先輩のひな子さんや怖い男先輩の銅本さんを見習って修行の日々。以前の作者作品からはあまり想像できないストレートなお仕事もの。先輩方との掛け合いの中で新人らしく背伸びしたいオーラを見せる草太くんが可笑しい。連載化が決まったそうで楽しみ。
みずなともみ「みもりろっくおん!」
席替えで今野くんの前の席になったみもり。後ろからの視線を意識して一人芝居するみもりが可笑しい。特に6月号は神回。美月の差し金とは知らずに今野くんに「がんばって」と言われたみもりのうっとりした表情たるや、みもりの「見る者から見られる者へ」以上の立場の逆転を見せつけてくれるじゃないの! 期待せざるを得ない。単行本1巻が6月27日に発売。

芳文社『まんがタイムきららMAX』2011年5月号・6月号

6月号では原悠衣『きんいろモザイク(1)』と連動した特別限定ファンブック『モザイクのかけら』プレゼント企画あり。

柚木ガオ「ののことのらと」
5月号で新登場した倭太子(?)がやべえ。ののことのらという狂気が、さらに上の狂気と出会ってしまった感。電波的言動と冷静な態度で二人に付け入る隙を与えない倭太子が面白い。今後もこの路線で是非。
みそおでん「ラッキーストライク!」
ようやくこの作品のハードルを越えられた感触。徹底的な王道スポコン展開とボウリング小ネタを楽しむ作品だと思えばいいのね。あと、この二号では順調に成長している(ように見える)レンに安心する。
【ゲスト(5月号)→新連載(6月号)】器械「アキタランドゴシック」
数度のゲスト掲載を経て連載化。6月号ではアキタの姉が新登場。姉ぶって妹にちょっかいを出して妹に反撃されるというやりとりが可笑しい。大人しめのアキタとその友達に代わって場をかき乱してくれそう。あと、この作品は、火薬の臭いのする中世的な世界観を色濃く見せながら、所々で「ゲーマー」や「モール」などの現代の想像力を織り交ぜる点も面白い。独特の雰囲気。

竹書房『まんがライフ』2011年5月号・6月号

【企画(5月号)】新人4コマバトル!!
ちうね、黒丸恭介、おーすず葵が登場。いずれもライフらしからぬフレッシュさでよいよいよい。ひとつ選ぶなら、女子友もののちうね「気にしぃな!」かなあ。
忍田鳩子「キャバはじめました」
6月号は金貸しの轟の来訪。P.62右での態度の豹変ぶりが可笑しい。でも甘ロリ黒髪のひとみさんじゃしょうがないよね。今後は益子さん含むひとクセある三人での掛け合いを期待。

芳文社『まんがタイムファミリー』2011年5月号・6月号

この二号で思ったんだけど、この雑誌って少女漫画化傾向にあるよね? それとも元からだっけ?

佐野妙「小悪魔さん」
この作品の何が面白いかと聞かれたら、妹・理々に見透かされ、手の上で踊らされている兄・大介の姿だよなあと。5月号の理々のセリフ「ま それは当分ないか」とか、6月号でバイト代をはたいちゃうところとか。
しめ子「ギュっとして!よねちゃん」
6月号は魔法少女よねこ☆マギカ(多分だいたいあってる)。和メイド姿が実にキュート。二色刷りでも俺の目には梅色に身を包んだよねちゃんが見える! 何でもおにぎりで解決できちゃう よねこのピュアさが面白可笑しい。「幸せの種」はきっと梅干しの種だ……。

一迅社『まんがぱれっとLite』VOL.38

積みがひどい……。それはともかくとして休刊号。

【ゲスト】古居すぐり「ほめきゅん」
ほめられてのびる小歩志ちゃん。「お姉さん」のはずの小学校高学年ながら、小歩志ちゃんのほめられたいオーラをこれでもかと出す姿がどこか幼くて可愛いし百面相な姿もコミカルで可愛いしつまりはそういうことです。この作者は純粋さとか一途さとかを持った女の子キャラを描かせたら萌え系4コマ界で五本の指に入ると思うの。本誌やONLINEでもまた連載が始まらないかなあ。
【最終回】内村かなめ「限定彼女」
姉妹兄弟ともヤっちゃって最終回。色々と限界に達してるぜこの作品! 「もう1回!」とか「大好きっ!」とか、無防備な姿を相手にさらけ出す場面とかグッとくる。エロティックな表現はもちろん、こういった内面的な生々しさが心にグイグイと食い込んでくる、いい作品でした。単行本3巻は6月22日に発売。
【最終回】あさば☆ひろむ「アイドル*アイドル」
ケイが初ソロで浮かれて頑張って。ひろみの「ケイちゃんが遠い…」という憂いが、ケイの気取ることの無い態度と元気の良さに解消されていく様がいいなあ。ホント、仲が良い。……で、先月号から始まったと思ったらもう最終回とかどういうことなの……。仮にも新人賞受賞者ですよ……。この作者も本誌かONLINEで復活して欲しいなあ。
【最終回】来橋ゆたか「ももいろパンチ」
とうまの友達オーディション。友達は無理矢理作るものじゃないよね的王道展開で締め……なのだけど、尻切れ感が否めないのは雑誌全体的にしょうがないことなのか。ともかく、最近のぱれっとLite作品の中ではキャラのコミカルな表情と巻き込まれ系ドタバタ感が好きな作品でした。この作者も、またどこかで登場しないかなあ。

以下は雑感。休刊はさみしいけど、結果論として見れば、この辺が潮時だったのかもしれない。最近では厚さが明らかに薄かったし、それでいて本誌やきらら系列誌と同じ値段だったし。ただ、連載作品のいくつかはリニューアルされたぱれっと本誌や6月開始予定のぱれっとONLINEに移籍し、さらにぱれっと本誌では新作新連載ラッシュが始まっている。これからはそちらにリソースを集中させるんだろう。

ただ――『もっと!委員長(3)』の時にお世話になった身としては言いにくいのだけれども――、一迅社スタッフに対する信頼、私の中では下がりっぱなしなんですよね……。ぱれっと関係では、昨年8月の「未確認で進行形」の掲載号誤りに、今年1月の『ふぃっとねす(1)』帯での「まんがタイムぱれっとLite」があった。今年6月に開設予定のぱれっとONLINEにしても、百合姫ONLINEが昨年9月に発表されたっきり音沙汰がないという話を聞いた後では全幅の信頼を置けない。ぱれっと外でも、最近では『ComicREX』を購読していない自分の元にもREXの誤植がひどいとか連載作家が不満を吐き出しているという話が流れてくる。そしてアニメ「30歳の保健体育」は見るに耐えない出来だ(井ノ本リカ子版的な展開こそが30保の本流じゃないのか!)。

リニューアル後のぱれっとからは、これまで以上にきらら的・メディアミックス的なニオイを感じる。前者は、ぱれっとがきららからあぶれた価値を発掘してきた歴史を考えるとさもありなんというところもあるのだけれど、きららには無い価値をどう出していくかが気になるし、後者は自前のコンテンツをほとんど持たない一迅社(cf:角川書店『4コマnanoエース』)がどこまで展開できるか、手放しではいられないだろう。競争あるところに革新あり。ぱれっとには萌え系4コマ第二勢力として、最大勢力たるきららとまだまだ頑張って競争して欲しいところ。

最後に懺悔を。VOL.13でのロゴ変更後、誌名も『まんが4コマKINGSぱれっとLite』から『まんがぱれっとLite』に変わってたことに、今の今まで気づいていませんでした o... rz

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