2011年01月の記事

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信頼に支えられた双子姉妹の仲良き日常――古居すぐり『ふたりずむ』

古居すぐり『ふたりずむ』

小守夏流(なつる)と春乃(はるの)は双子の姉妹。姉の夏流は妹の春乃ラブ。春乃は昔から照れ屋で可愛くて、でも中学生になった今ではつれなくて、夏流はちょっとさみしいところもあったり、でもめげずに妹を愛したり。そんな二人の日常。一迅社『まんが4コマKINGSぱれっとLite』連載終了作品。

夏流から春乃の向きに偏った姉妹愛模様が楽しい作品。つれない春乃に振り向いてもらいたくて、あれこれ画策・妄想・実践する夏流。春乃に何度つれなくされても全くめげる様子を見せない夏流。たまに春乃に優しくされたら全身で喜びを表現する夏流。そんな夏流の盲目的な愛模様が、丸っこい絵と相まって、可愛らしく、そして可笑しい。

そんな二人の関係性は「子の成長を見守る子離れできない親」と「親離れしたい子」のそれに近いかもしれない。そう、春乃が夏流に対してつれないのは、それが恥ずかしいくて照れるからだ。周囲から姉離れできていないと思われたくないからだ。そしてその源は春乃のポジティブな想いである。分かりやすいのはクラス委員長選出の話だろう。照れ屋な春乃がクラス委員長になって積極的になったら姉離れしてしまうと、委員長役を進んで買って出ようとする夏流。その口を遮って春乃は手を上げる。それは「なつるによけいな心配かけちゃうしね」と、前向きに姉から自立しようとする想いからだ。そして夏流も、そんな春乃を「かっこいい!」と肯定している。

作中の要所では、普段は夏流に対してつれない春乃が、夏流に対して素直に優しくなっている姿が描かれている。これだけを見て「二人は実は仲良しだ」と言うこともできるだろう。しかし、前述した「親」と「子」のような関係性から、この姉妹の仲の良さは両者の間の前向きな想い――言いかえれば、二人の間の「信頼」――に支えられていると言える。それがたまらなく安心するのだ。

作者作品の魅力はこの信頼に裏打ちされた安心感にある。キャラ同士が仲良くしている時はもちろん、いがみあったり悩んでいる時でさえ、二人の関係が良い方向へ向かっていくだろうという期待が感じられる。例えば、リトバスの小毬と理樹を描いた同人誌『ラブトライフル』では小毬から理樹への片想いが描かれるが、そこに恋の辛さのようなものは感じられない。それはひとえに、小毬の「理樹君のこと好き」「ゆっくりでいい」「自分の口で伝えたい」という心の声から見える、小毬自身に対する信頼、そして理樹に対する信頼に支えられているからだろう。

信頼に支えられた双子姉妹の仲良き日常。タイトルの「ふたり」の期待を裏切らない作品だ。

おとなり感想

ちっちゃい頃はお姉ちゃんベッタリだった妹のはるのが 中学生になってつれなくなってしまったために ますますはるのに攻勢をかけるようになってしまった姉なつる。そんななつるが、普段は欝陶しいけれど、何だかんだで最後は頼っちゃうはるの。2人のやりとりが、微笑ましく、かわいらしい。

今までに購入した漫画、ゲームのメモ ふたりずむ

丸っこい絵柄が好みが分かれるかもしれませんが双子姉妹の百合は鉄板。最初の方、姉が妹に一方的に迫っているように見える展開が続いていますが、よく見れば最初から妹も姉にラブラブなことは分かりますね。しかも後半はツンだった妹もデレてしまい、さらにラブラブ。甘い!糖分高すぎ!でもそこが良い!

百合な日々 : ふたりずむ (古居すぐり)

先生からかわいくて目立つw春乃が指名されると拙いと思った夏流は、テンパって自分から立候補しかけるが、それを口止めして結局は春乃が自分で委員長を選ぶことに。なんだかんだで、姉に心配をかけさせるのが嫌な妹。この辺が読んでいて心に浸みる。

ふたりずむ!:いわめも(※雑誌連載時の感想)

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竹書房『まんがライフオリジナル』2011年2月号

みなづき忍「ひみつの花園」
バレンタイン。青葉くんは男一人で端から見ればウハウハ状態のはずなのに実は全然嬉しくない状況というのが可笑しい。作者作品は女性陣のパワーが男性陣のそれを圧倒してるよなあ。
【最終回】富永ゆかり「クロジとマーブル」
いつもと変わらぬ感じで最終回。クロジとマーブルのキャラが最後までブレなくて安心した。いい作品でした。単行本は例年なら2月2日か2月22日に発売するのだけど、最終巻たる4巻については今のところ告知なし。作者はタウンの「くるりのこと。」も連載が終了しており、これで4コマ誌での連載がゼロに。残る連載作品は『キャラぱふぇ』系の「ねこねこベーカリー」のみ。このままフェードアウトはして欲しくないなあ。

芳文社『まんがタイムきらら』2011年2月号

表3に『まんがタイムきららミラク』今春創刊の告知。キャッチコピーは「もっと自由に4コマを。」。執筆陣が早く知りたい。

荒井チェリー「三者三葉」
初夢。一芽くんはホントに絶対に風邪ひかない子だと思ってたのに、というか小芽もさりげに頭がかわいそうな子だ。双葉の初夢はトリッキーで笑った。
【企画】「My Private D★V」
今月はキャラットから琴久花央が登場。猫耳幼女という作者の趣味丸出しっぷりが良い。冬コミ新刊も猫耳幼女愛にあふれてて満足。

芳文社『まんがタイム』2011年2月号

ラブリーからおーはしるい「Welcome!つぼみ園」、松田円「サクラ町さいず」が移籍新連載。

山口舞子「ふたりぽっぽ」
三人の髪型遊び。もうみんなロングヘアーにするべきだ!← ロングこばとは黒ロンフェチな人も納得の美しさ。
佐野妙「わかば先輩未満」
古橋さんと工場のおばちゃん。赤石さんの態度がしたたかというか大人だ。最近の作者はこういう大人を描くようになってきたような。

双葉社『まんがタウン』2011年2月号

「かりあげクン」30周年記念号。植田まさしインタビューも掲載。ZAKZAKにもちょっとしたインタビューが掲載中。

樹るう「そんな2人のMyホーム」
オヤジの作品完成。周囲の人々の反応はいいとして、肝心のオヤジの言がないってのがもやっとするというか何というか。前回までの展開を見ていれば、妻に対する想いを全て出し切った、というところなんだろうけど、せっかくのドラマチック展開なんだし、もっとオヤジの内面を見たかったというか、うんぬん。この辺は二人の結婚を認めた理由と一緒に次回くらいに描かれるのかなあ。
【ゲスト】田中なつ「ママはパートマスター」
作者作品を読むのは久しぶりな気がする。三号連続ゲスト。お母さんはいろんなパートタイムのお仕事の達人。お仕事のスケールの大きさと無駄なテクニカルさがオーバーな描写と相まって楽しい。期待。

竹書房『まんがくらぶ』2011年2月号

【ゲスト】雨がっぱ少女群「青春ゾンビ」
高一女子二人の放課後。厭世感がハンパないし下着とか普通に見えちゃってるしで、これがコテコテなファミリー4コマであるはずのくらぶに掲載されていることが衝撃。編集さんアグレッシブや。

芳文社『まんがタイムジャンボ』2011年2月号

【ゲスト】来瀬ナオ「半透明勤務 薄井さん」
作者新作ktkr!! 新人OLの麻生さんと幽霊OL(死んでる的な意味で)の薄井さん。死んでるけど明るいしテキパキしてるしでもマイペースな薄井さんが可愛い。「死ぬ気で!!」の表情とかもうね。次号もゲスト。
みなづき忍「太陽くんの受難」
太陽くんの年始。妹、先輩、そして家族にいいように使われる太陽くんの不憫さよ……。太陽くん頑張れ。

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっとLite』VOL.35

【最終回】古居すぐり「ふたりずむ」
夏流の舞台。浮かれまくって本番でポカする夏流を双子ならではの手段でカバーする春乃。姉妹愛だなあ。全体を通じて、普段はケンカもするけど結局は仲良しな二人が良かった。いい作品でした。単行本が1月22日に発売。
来橋ゆたか「ももいろパンチ」
とうまの人助け。番長の怖いイメージを払拭して友達ゲット……できると思ったのに不憫な子やで……。ハッ、これが不憫萌えというやつなのか!?←

芳文社『まんがホーム』2011年2月号

杜康潤「孔明のヨメ。」
孔明登場。三国志あまり詳しくないんで孔明に対してはスーパー軍師というイメージしかないんだけど、この孔明はいかにもうだつの上がらない学者という感じで和む。月英の嫁入りはどうなることやら。
【ゲスト】櫁屋涼「そよ風そよさん」
先月号に続きゲスト。秋風そよさん。サイズも言動も小動物チックなそよさんに和む。近所のみなさんも温かくていいねえ。まだ読んでみたい。作者単行本『わんぱぐ!(1)』が現在発売中。
【ゲスト】小石川ふに「センセイあのね?」
久々の再登場ゲスト。先生が好きすぎてバタバタ身悶えするつぐみが可愛くてしょうがない。ラス前4コマ目で先生が見せた表情も気になるところ。まだまだ続いて欲しいなあ。

2010年の4コマ単行本第1巻マイベスト10

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年に続き、年が明けてから一年を振り返る体たらくです……。単巻完結作品含む。刊行順。

琴久花央『ひよぴよえにっき。(1)』

琴久花央『ひよぴよえにっき。(1)』

芳文社『まんがタイムきららキャラット』連載作品。ちあきとはるは小学五年生と二歳の姉妹。自身もまだ幼いながら、忙しいお母さんの代わりに、ちあきははるのお世話をする、そんな二人の日常。仲良し姉妹が微笑ましく、また、言葉と言葉以外の両方で互いが互いの想いを伝えあう姿に、二人の成長を見守るような温かい気持ちになる作品。(詳しい感想

橘紫夕『ひよわーるど(1)』

橘紫夕『ひよわーるど(1)』

竹書房『まんがくらぶ』連載作品。虚弱で貧弱な守屋ひより。学校の階段は一気に登れず、体力測定はいつもリタイヤ、風が吹けば体を飛ばされ、ついたあだ名が「じゃっく(弱)」。守屋のありえないほどおマヌケな虚弱っぷり、そして心配したり振り回されたりする周囲の友人たちが面白可笑しい作品。シンプルな線も読みやすい。

内村かなめ『羽毛100%』

内村かなめ『羽毛100%』

イースト・プレス『あにスペ』連載終了作品。インコ好きの作者によるインコエッセイ漫画。見どころは作者自身。作中における、インコに魅了されている作者の言動、そしてインコの行動に人間のようなキャラ性を見出してしまう作者が可笑しく、また「プリミティブな欲望と女性性」を体現していて面白い。同人ではインコエッセイを継続中。(詳しい感想

2010年の作者については、『もっと!委員長(3)』の帯コメントも書かせていただき、大変お世話になりました。感謝いたします。

山口舞子『ふたりぽっぽ(1)』

山口舞子『ふたりぽっぽ(1)』

芳文社『まんがタイム』『まんがタイムオリジナル』連載作品。黒井こばとと白井くるりは家がお隣同士の幼なじみ(あるいは腐れ縁)。逃げる黒ぽっぽに追う白ぽっぽ、今日も仲良くケンカしな、的な二人の日常。キュートな絵でいて、くるりのこばとに対するウザさを軸にした二人のやりとりが面白く、二人の母には作者のファミリー性が確かにあらわれている。

楠美マユラ『お母さんは水の中』

楠美マユラ『お母さんは水の中』

イースト・プレス『あにスペ』連載終了作品。卵パックの卵から孵ったひよこ。最初に見たのは金魚鉢の中のきんぎょ。そんな奇妙な「親子」の日常。生物としては親子でないにも関わらず、まさに「親」と「子」な二匹、そしてそれゆえに生まれるドラマ。異端キャラの異端性そのものから見出されるドラマが見どころと言えよう。(詳しい感想

献本を頂きましたイースト・プレスの小林様に感謝いたします。

荒井チェリー『未確認で進行形(1)』

荒井チェリー『未確認で進行形(1)』

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』連載作品。16歳の誕生日を迎えた小紅。祖父と母の計らいで突然、小紅は許嫁・白夜と一緒に暮らすことになる。そこに小姑たる白夜の妹・真白までやって来て。各キャラクターの過去をほのめかしながら綴られるストーリーに、今ある二人の関係に不安をかき立てられ、読ませる作品。荒井チェリー新境地。

来瀬ナオ『はるかぜ日和(1)』

来瀬ナオ『はるかぜ日和(1)』

竹書房『まんがライフWIN』連載作品。元気で無邪気な男子・村上太郎とクールでちょっと恥ずかしがり屋な女子・森下吏南はクラスメイトで恋人同士。恋人同士だけど温度差がある二人が楽しく、温度差がありながら二人の恋人関係が揺れることなく続いていく様に安心する作品。「幹みたいにずっと」ありつづける恋がここにある。(詳しい感想

作者は『まんがタイムジャンボ』に「半透明勤務 薄井さん」がゲスト掲載中。今年は新作に期待したい。

仙石寛子『三日月の蜜』

仙石寛子『三日月の蜜』

表題作は芳文社『まんがホーム』連載終了作品。好きな男性の好きな女性を取ってやれと、勢いで付き合えると言ってしまった女性。そこから始まる三人の揺れ動く想いを描く表題作、他、ホームなど掲載の読み切り十数編を収録。『背伸びして情熱』にはなかった、人間と人外の想い合いを描いた作品「キラキラ青虫」など、商業誌的に意欲的な作品が目を惹く一冊。

カワハラ恋『東京!(1)』

カワハラ恋『東京!(1)』

芳文社『まんがホーム』連載作品。中央線沿線三人娘、ロリータ原宿ツインズ、若年寄な巣鴨くん、イケメンな渋谷くん、オタクな秋葉原兄妹、元キャバ嬢の新宿先生と六本木先生など、東京の駅名を名前に持つ面々の日常。駅が個性を持つように、自らに由ったキャラをいかんなく発揮する面々が面白可笑しい作品。

作者の2010年単行本では、livedoorデイリー4コマにて連載されていた作品である『学園カラーズ』も面白かった。

葉月抹茶『君と紙ヒコーキと(1)』

葉月抹茶『君と紙ヒコーキと。(1)』

スクウェア・エニックス『ガンガンONLINE』連載作品。圭くんの幼なじみ・鈴は異様な紙ヒコーキ好き。何気ない言葉を紙ヒコーキに書いては飛ばして友人たちとやりとりをする。紙ヒコーキを「カジュアルなメッセージング」の隠喩とし、そのコミュニケーションと二者の距離感をせつな系ガンガン的なタッチと作法で描く作者の感性は特筆すべきだろう。

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