2008年02月の記事

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メディアックス『まんがドカン小町』VOL.1

ちょっくら発売順を無視してこの雑誌を先に。

今日2月25日にメディアックスから創刊された4コマ誌。偶数月25日刊行,490円。『サクラミステリーデラックス』増刊として。版型はA5で,一般的な4コマ誌のB5とは異なる。メディアックス公式のVOL.1詳細ページには掲載陣一覧あり。

アンケートのページに”萌えポイント”なんて言葉がある辺り,いわゆる萌え系4コマ誌という意図で創刊されたみたい。てか表紙を見れば直感的にはそう感じるよねと。

で,買ってきてぱらぱらと読んだんですが……これ再録や続編が多すぎね? しかも商業・同人・Webと方々から。

把握した限りでは以下が再録や続編。収録漫画全24作品のうち,半分以上の16作品が再録or続編という状況(最初の2作品は同じメディアックスの他誌作品だからと差っぴいても14/22で過半数)。

同人作品やWebコミック作品が見初められて商業誌に登場するのはよくある話ですが,これはさすがに多すぎだろうと。ちゃんと次号に第2話が載るのかと。いや描き貯めが十分にある作品ならまだしも,というかそういう作品が多そうだけど,「ぽんきゅ」はぎゅっと掲載分3話が全て載ってますよ? これで次号に第4話が載ったら俺は泣いて喜びますよ? いや論点はそこじゃなくて,そんな焼畑的な雑誌でいいのかと。もっと完全新作を載せるべきじゃないかと。いやメディアックスは萌え系の雑誌なんて刊行したことがなかった(はず)だからしょうがねえじゃねーか,局所的にしか流通されてこなかった作品も商業的に日の目を見られて万々歳じゃないか。つーかそんなこと考えてないで作品を楽しめよ作品を。でも俺は上記のうち3作品は読んだことあるのよね。じゃあ他の作品を読めよヴォケ。てかコスプレアイドルうわああああああああああああ!!!!!!!!

……とりあえず,編集部の創刊裏話コラムは読んでおいて損はないと思いました。つーかキワドイよこれ! ”パチモノ”を明言してるよ!

作品個別の感想は後で。

さて読み終わりましたよ (3月5日 22時0分)

櫻井善太「四葉家の妖精さん」
三人姉妹を心配する父から遣された小人さん。お手伝いのために家に住み込むことになりまして――。61ページと62ページは逆に読みましょう。ネームの多さと線の細さに三秒で投げ出しかけた俺をつなぎとめたのはその目でした。くりくり目・線目・丸目とコミカルな目で見せてくれる作品。この視覚的な分かりやすさはありだ……けど,やっぱセリフの多さと線の消えそうなまでの細さが気になる。
月館るり「1/3。」
同人誌からの再録。かしまし学生三人娘の日常。ぶりっ子テンションでつっぱしる女の子二人がにぎやかで楽しいと思うわけです。しかしクールなツッコミの秋葉原(あきはら)さんも捨てがたいんだぜ! 月館氏は同人ではファンタジーなショートや4コマも描かれている方。スクエニ誌に来たらハマるんじゃないかなとか思ってる。
水谷フーカ「雪花」
司書房の単行本『夜盗姫』に収録された描き下ろし作品が再録。司書房って去年の秋に倒産してるんだけど,メディアックスが作品の権利を買い取ったのかな,それともこういう作品って自由に再販や再録ができるのかな。舞台は雪国。少年が村の近くで出会った少女は,笑顔によって熱を発する力の持ち主。彼女の力を狙ってやってきた軍から,少年は少女を守ろうとするが――。やべえ今号掲載作品でこれが一番心に響いちゃったよ。雪山自然のスケールのでかさを印象付けるカメラワーク,微妙な感情を伝えてくれるキャラの表情(特に少女の泣き笑い),春のおとずれを感じさせてくれるカラーページの美しさと三点セット。コミティア系男子も大満足間違いなし。
海野やよい「うちのよわむ父(よわむち)」
お母さんに逃げられちゃったお父さん。でも寂しがらずに平然とした娘。そんな父子家庭の話。「お父さんは私がいないとダメなんだから」を地で行く娘のたくましさが魅力。例えるなら「ちぃちゃんのおしながき」のちぃちゃん。これ普通にファミリー誌に載ってても良くね?
千岡ななえ「お梅とお松」
作者サイト掲載のWebコミックが再録。父親が失踪してしまった姉妹。暮らしのため住み込み女中として屋敷で働くことになったが,現れたのは変な三人兄弟で――。姉妹&三兄弟のそれぞれ異なる非常識っぷりでにぎやかに見せてくれる。最強は涼しい顔して黒いお姉ちゃんで決まり。最近は芳文社誌にも「つぎはぎアップリケ」でちょこちょこ登場してる千岡氏。今後の活躍が楽しみ。

作品についてはここまで。ここからは雑誌そのものをDISりまくるぜ……!

この内容で480円は高すぎる。そして231ページ以降はほとんど要らない。具体的に言うと,あやしい科学実験コラム,コスプレアイドルの写真と漫画,昼ドラ愛憎劇のような雑誌の広告,エロサイトの広告。特に後者二つからは,今は亡き『COMICぎゅっと!』と同じ臭いが漂いまくってる。

編集者のコラム「平成残業伝」はかなり面白い。読みどころは二点あって,[1]きららの”パチモノ”として企画された本誌がなぜか通ってしまい,しかし編集部の”『萌え』濃度”の薄さなどがあって,最終的には”80年代のマイナーコミック雑誌”の影響を受けた雑誌になったこと,そして[2]Webコミック率の高さと新人輩出について。

編集者自身から[1]のようなぶっちゃけ話が聞けるのは面白いし,[2]は再録作品の多さに対する説明として機能している。ただ,[1][2]を同時に考慮すると「萌え濃度の薄さゆえに既存作品の再録に頼らざるを得ない誌面になってしまったのであって,[2]はそれを正当化する後付の理由に過ぎない」という考えに至ってしまうのではありますが。

この雑誌で出会えた作品を思うと次号も出て欲しいと思うのだけど,こういった作品以外での誌面構成,そして作品群についてもその質の平均を鑑みると,次号は大丈夫なのかしらと思わざるを得ない。いっそ雑誌の価値を徹底的に[2]に求めて「次号は今号から掲載陣を大幅に変更してお届けします!(もちろんほとんど再録)」と言って日の当たらない作品をバンバン日に当ててくれるってんなら他に類を見ない雑誌として私はすげえ楽しみにしちゃいますよ?

おとなりレビューリンク

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双葉社『まんがタウン』2008年3月号

【ゲスト】森山一保「スーパーナニワブラザーズ」
誰かと思えば『もえよん』で「もえもえボッ君」を描いてた方じゃないですか! タイトルがアレなのはご愛嬌ですよ。ナニワ根性の父ちゃん・母ちゃん・ガキ二人。設定と相まって古き良きおバカさ。どこかコロコロ的だなあと感じた。
【新連載】たかはしみき「ふぅわり花便り おはなちゃん」
カラー新連載。鉢植えの花・おはなちゃんはちょっと変わったお花。普段は黄色くまんまるな姿だけど,蜜を塗り,花のドレス(俺命名)を身にまとい,茎のてっぺんでポーズを決めれば,今日も咲いてるおはなちゃん――。ここで「こげぱん」の人を投入とか……! 可愛いもの好きの俺とか抵抗できないじゃないですか……!
【二本立て】重野なおき「うちの大家族」
通常編と特別編ショートの二本立て。後者は重野家で大バーベキュー大会。話のテンポはショートと言うよりも1ページギャグに近くて,私なんかは読んでいて妙に落ち着かなかった。1ページごとにタイトルがついてたら嬉しかったのだけど(それショートじゃない)。それはともかく,柱に”オールスター出演”とあるように,「~大家族」のサブキャラが勢ぞろいする様は豪華。締めはきっちり(?)音也。青春キャラでありアーティストである彼にはこういう舞台が良く似合う。

芳文社『まんがホーム』2008年3月号

神堂あらし「もののふことはじめ」
今と昔の言葉や風習の差ですれ違う女性キャラたちと仙が面白いと思うわけです。言葉遊び的にもキャラ的にも。でもそれ以上に,「学天の嵐」や「すもも★あんみつ」と違い,キャラ関係を固定してしまうほど力の強いキャラがいなくても作品が回ってきてるところがでわくわくする。
【ゲスト】橘紫夕「となりのなにげさん」
タイム12月号タイオリ2月号に続き。一本一本のネタは違えど,3コマ目で読者をちょっとびっくりさせて,4コマ目でさりげなくなにげさんを見せる,という一貫したテンポが安心する。そういえば今まで書いてこなかったけど,シンプルで太い線のキャラ絵は頭に入って来やすいなとも思う。次回はタイム4月号に掲載
【新人】大平弓「図書室の番人」
Y-1グランプリ9月期に奨励賞を受賞されている方。竹の次は芳に登場ですか。話は学校司書さんと図書委員さんの日常もの。最後の一本,司書さんの手見せ(によるキャラ見せ)が分かりにくいのが惜しいなと思ったけど,真面目な委員とちょいダメな司書さんという凸凹関係は楽しそう。

竹書房『まんがくらぶ』2008年3月号

富永ゆかり「クロジとマーブル」
にゃんにゃんにゃんフェアのアニメで動くクロジとマーブル&声がついてるミヤちゃんに感動した。単行本1巻が発売中。先日行われたサイン会では北条晶氏が整理券一番乗りだったようで。
【ゲスト】袴田真教「猫のどんべえ」
12月号以来の再登場。ダウナーさが弱まってどんべえのキャラを見せるようになってる感じ。俺の中では食いしん坊キャラと認識された。あと直前の「クロジ~」と比べると線が細いなあと思った。

芳文社『まんがタイムジャンボ』2008年3月号

あきら先生,ななみ,王様ゲームが最終回。

田川ちょこ「ひかるファンファーレ」
前号で登場した真っ黒ぶりっ子・結衣ちゃんのキャラが最後の一本でちょっとつかめた気がする。彼女は自分の不真面目さを自覚していて,だからこそ真面目なひかるが気になったり,努力不足の負け惜しみを嫌ったりするんだろうなと。この調子で彼女の「理」をどんどん見せて欲しいなと思う。
【ゲスト】津嶋やすひろ「放課後必修倶楽部」
1月号から再登場。俺の中では今回の主役は部長。レポート再提出や部室の住人などグダグダ大学生らしさに共感してしまう。そんなキャラで見せてくれる部長だけど,一方でありえとかおるが映画ネタで見せてくれたりと,キャラ見せとネタ見せのバランスが良い作品だと思うわけです。
今作や柚月もなか「手のり魔王」やカタクラユキ「まごまごBOOKS」など,比較的継続して掲載されているのにゲスト表記な作品を早く連載にしてあげて……!
【ゲスト】甘空なぎ「元気☆ワイフ」
「キッチン少年」の甘空氏が新作で登場。体育会系な奥さんとインドア派な旦那さん。奔放なキャラに苦労するキャラという関係は「キッチン~」と似てるか。スーパー奥さんのスーパーぶりを見せる点はたかの宗美作品に通じるところがあるように思うけど,その見せ方のほとんどが旦那さんの苦労を通してなので,旦那さんがもうちっと報われてもいいんじゃないかと思った。ところで「キッチン~」はもう掲載されないのかな。

芳文社『まんがタイムきららキャラット』2008年3月号

表紙のピンクっぷりが異常。

荒井チェリー「ハッピーとれいるず!」
お菓子作り。克樹くん大活躍……かと思いきや,宝&亜胡に完全に食われちゃってるのでありました。いいなあ,このいかがわしくかしましいテンション。”秘密の液体”とか”少子化対策”とか。「三者三葉」の双葉的なノリ。そりゃ男子キャラはついていけねえですよ。
【ゲスト】やまぶき綾「Cherry☆Berry」
キャラットでは初登場。小中と同じクラスの双子の仲良し姉妹。でも高校では別のクラスになってしまって――。花とトーンと描線が生み出す直接的でふわふわした心地良さはもっと意識されていい。妹を溺愛する姉,という関係で,妹が他の人と仲良くする姿が妬ましいお姉ちゃんを見せてくれる。最後の一本の3コマ目,男子の「友達」に驚愕するお姉ちゃんの表情が滑稽。でもそういった滑稽さよりも,姉妹のラブさとお姉ちゃんの独尊っぷりが目立つ作品かな。もう一回読んでみたい。あと,野広実由氏が同じネタでラブ姉妹ものを描いてたら,最後の一本は3コマ目で止めてるんじゃないかとか考えた。

竹書房『まんがライフMOMO』2008年3月号

1月発売のMOMOコミックスを記念して,エツ子@猫田,ココロ@小笠原,そしてHiスク@こいずみというトリプルとりかえっこ4コマが掲載。

【ゲスト】竹林げつ「ご先祖さまといっしょ!」
竹書房誌登場はライフの「およめに鬼嫁」以来か。”あなたのご先祖様”と名乗る和服少女の幽霊が少年の家に押しかけてきたというラブコメ(!)もの。和風ならファンタジーOKなんでしょうか。死人と人外は竹林氏の得意とするところと俺は思ってます。”胸に手”は幽霊王道シチュ。その辺のお約束を詰め込んだゲスト作品ということで分かりやすくて良い。続くならさらにキャラが欲しくなるか。
アラタ薫「みやつば!」
前号からの連載作品。バレンタインin女子校において「チョコ楽しみにして下さい♥」洗礼を受けるのはプリンス女子キャラの特権ですよねー。でも内面は乙女ちっくな翼さんが可愛いと思うわけです。
【ゲスト】東屋めめ「まぐ♠ばぐ」
10月号以来の再登場。可愛い顔してその実凶暴な新種の昆虫を飼うことになっちゃった少年の話。今回はお仲間が登場して2匹に。糸吐いたり床食ったりリアル虫とともに木の板の陰に隠れたりと,リアルな行動の「虫」たち。可愛さとのギャップを楽しむ作品……なのかしら。少なくとも,現実の事象に対応したキャラの言動を楽しみような一般的な擬人化作品とは楽しみ方が異なると思った。
小野寺浩二「キミとボクとの∞」
前号からの連載作品。メガネフェチの南雲くんとメガネっ娘の瞳さんは恋人同士なショート。メガネの上げ方を懇々と力説する南雲くんが遠すぎてついて行けねえ。真面目におバカ。そういえば今月末にはロフトプラスワンでメガネっ娘居酒屋「委員長」なるイベントが開催されるようで,小野寺氏も参加される模様。

芳文社『まんがタイムきららフォワード』2008年3月号

松本ミトヒ。「メガミのカゴ」
前号からの連載作品。今回は悩めるバレー部のエースを助けたい友達の話。あけみん,実は運動神経バツグン。真面目な洞察とあわせてかっこいい姿で見せてくれる。そして例によって南が場をネタで茶化す。冒頭の”「おおきく振りかぶれない」だとォ!?”はストレートすぎて吹いた。あとブルマは結構頑張ってると思いました。

双葉社『コミックハイ!』VOL.34

中田ゆみ「ちゅーぶら!!」
みんなでお風呂。さすがエロ本で女の子の肉感に定評のある中田氏,乳と尻だけでなくM字開脚だってお手の物だぜ! そして今気づいたが「中田氏」という言葉は危険だ! ……それはともかく,今作や「こどものじかん」「柊小学校 恋愛くらぶ」のように,思春期の女の子の体と心のアンバランスさを描く作品というのは,体をネタに心をベタに描くことで「エロだけじゃない良い作品ですよ!」という感想を読者から引き出しやすい構造になっているなあと思った。俺? とりあえず乳と尻が見られればそれで。
山名沢湖「つぶらら」
キャラ☆エン入りしたつららに羨ましさと妬ましさでぐるぐるのつぶら。しかしつららのキッスパフォーマンスに懐柔されてしまうのでありました。つららがテレビから文字通り飛び出るシーンが実に漫画チックで,次ページの見開きと合わせて笑いを誘う。単行本3巻が3月12日に発売。
【ゲスト】タカハシマコ「4LDK」
親の再婚で好きな娘と兄妹になるも,事故で三人とも亡くしてまった少年。そこに怪しげなお隣さんが死人を復活させるという薬を持って現れる。薬の力で彼女はめでたく生き返ったが――。力なき少女を据え男の浅ましさを描くいつものタカハシ氏とは大分印象が違うなあ,という感想。少なくともラブコメ的な作品だよねこれ。ただ”食べる”という比喩はらしいと思った。
【最終回】新井葉月「薬屋りかちゃん」
薬と子供の命と。患者に「善意」があるとは限らなくて無い方が普通だよねという話(と俺は読んだ)。人の命を預かる仕事は厳しい,と感じる一方で,今回の件でりかが成長したと「俺が」感じたかというと,どうも煮え切らない。最後のシーン,りかは口を結んで決意の言葉を発するのだけれど,これが少しでも笑顔だったら,いや患者の前でそのような態度は不謹慎だろ,うんぬん,と色々考えているうちに二文目に戻ってこれが全てだろという結論に落ち着いた。ともかく,新井氏の作品が読める幸せがここにあったことだけは確かです。単行本2巻(完)は3月12日に発売。次回作はどうなんでしょう。

芳文社『まんがタイムオリジナル』2008年3月号

吉川景都「ミラクル☆書店」
”最近の男性ファッション誌”から「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」を連想して一人で大吹きした。すいません作品あんま関係ないです。
【ゲスト】吉田仲良「アサヒ!~動物園に行こう~」
デイリー4コマ作家がタイム1月号以来の登場。動物園の女性飼育員の話。吉田氏の他の作品と同じく動物たちは人語を解するのだけど,デフォルメでなく比較的リアルな姿で,つまりはマスコット化されずに描かれている動物たちが特徴的だと思うわけです。
【新人企画】新人大競演! テーマ「一世一代の大勝負!!」
岡嵜もの子氏は歴史ネタとしてオロチと小次郎。どちらも「状況の推移」という意味でテンポがいいなと思った。言葉遊びとしても好き。新人企画で久々にいい作品を読んだ。

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』2008年3月号

【新連載】湖西晶「ソーダ村のソーダさん。」
前作「ソーダ屋のソーダさん。」と登場キャラを同じくするも,舞台設定などが異なる新作。大火に消えた北海道・左右田村の神社とその関係者。村がダムに沈んだ今なお事件の真実を追い続けるジャーナリストがいた。しかし彼女はかつての村で不慮の事故に遭ってしまう。目が覚めたときに目の前にいたのは死んだはずの人,消えたはずの村だった――。前作といい今作といい,きららの「かみさまのいうとおり!」といい,最近の湖氏の作品にはミステリ的な要素として「謎と死」が見え隠れしている。前作の結末は「奇跡」だったわけですが,今作ではどうなるか。楽しみ。
【新連載】きむる「猫だましっ」
兄妹家庭の10歳と5歳。妹が拾ってきた「猫」の中から,気ぐるみを脱いで猫娘が現れて――。記憶喪失だったり眼帯してたり魔法少女っぽかったりするこの猫娘。兄妹とどう絡めて見せてくれるか。
【ゲスト】海月れおな「なじみキッズ」
デイリー4コマでも活躍する海月氏の第3回一迅社コミック大賞ぱれっと部門入選作品。SM的な幼なじみ同士の女の子……でいいのかな? デイリー4コマの「羊っ娘メリーさん」に似たテンポの作品。あちらが見た目に特徴があるキャラなのに対し,こちらは普通の女の子ばかりでインパクトが少ないかなあ。パワーバランスもS側に偏り気味だし。あとキャラ見せが4コマ目でなく3コマ目に来てるのがもったいないと思いました。絵は絶対生かせられると思うのですが。
この他,ぱれっと部門では関口みぃる,ちょぼらうにょぽみ両氏が佳作を,みづしま亜留,月見じゅん,井上瑞穂の三氏が奨励賞を受賞。

芳文社『まんがタイムスペシャル』2008年3月号

私服!エプロン!ちるみさん!(表紙的な意味で)

【二本立て】野広実由「なないろレシピ」「パティシエール!」
もう過ぎちゃったけど,どちらもお料理作品らしくバレンタイン。「なないろ~」はお菓子作り経験ゼロの菜々先生が播野さんに非チョコレートのバレンタイン。”鯛”の言葉遊び締めが尻切れ気味かなあ。播野さんはもっと出番が増えて男性としての存在を増して欲しいと思うわけです。
【最終回】なんば倫子「てんぷら」
”10歳年の差・プラトニックラブ”に幕。幸せな同棲エンド。「仕事に打ち込む女性&側にいる男性」というタイスペ作品の主軸たる関係性でもって安定して読ませてくれるいい作品でした。次号は新作ゲストで登場。

芳文社『まんがタイムコレクション おーはしるいコレクション』

おーはしるい「Welcome!つぼみ園」「ふー are you!」「夫婦な生活」を中心とした再録増刊号。「ふー~」特別編ショート「ゆめのはなし」収録。併載陣は師走冬子,松田円,ナントカ,トノ・アンナ(掲載順,敬称略)。

ラブリー連載の「~つぼみ園」は連載第1回から収録されている。他にも収録作品にはラブリー連載作品が多い。

おーはしるい「夫婦な生活」
おーはしるい最長寿作品。「安心して読める」というのは強い。かくいう私も,おーはし作品の中では今作が一番好き。お茶目・乙女・ドジ・庶民的なみえこさんのキャラ性しかり,頑張らない夫婦生活の心地よさしかり。
ふと他の作品もふりかえってみたけど,家族作品でも恋愛作品でも,この方は一貫して「側にいるあの人への愛」を描き続けていることに気づいた。最新作「~つぼみ園」でも,大人と子供,そして大人同士のそれぞれの愛し愛され関係を,主人公の女性保育士・ひとみ先生を中心にして描いている。となると,二つの愛が相反し選択を迫られる登場人物,というのが今後のドラマとして考えられそうか。

芳文社『まんがタイムきららMAX』2008年3月号

玉岡かがり「ぼくの生徒はヴァンパイア」
お花飾りでうきうき乙女モード全開のカミラ。背景に花までちらしちゃって……! 「なんで私を見てくれないのよバカ!」的なカミラが可愛すぐる。あとメイベルさん鈍いよ! 今後はお母さん的立場で二人を見守る役割になってくのかな。
大和狸「オオカミの手かします!」
里に帰れと長の命令。揺れるハチと小春。いつになくシリアスなお話。ラス前の先生がいなかったらギャグ作品だったってことを忘れそうなくらい。異種同士が結ばれるか結ばれないかという流れは石見翔子「スズナリ!」と似てるなあとふと思った。次号,最終回。

竹書房『まんがくらぶオリジナル』2008年3月号

東屋めめ「リコーダーとランドセル」
先月号からの連載作品。高身長小学生・あつしくんにとって”大人っぽい事”とは”おっぱい”らしい。この一本だけでも彼の子供っぽさが良く分かって可笑しいってもんです。
【新連載】小笠原朋子「ゆなさなニッキ」
昨年7月号のゲスト掲載を経て新連載。小さい頃はそっくりだったのに,小6になった今では背も目つきも性格も似ていない,二卵性の双子の女の子・佑菜と佐奈の日常。家族作文,牛乳が染みた布はくさい,着替えに男子女子と,小学校の基本シチュでもって二人が対比される第一話。佐奈は元気いっぱい,佑奈も読み切りの時ほどすれてなくて,二人の子供っぽい掛け合いが楽しい。今後も仲良くケンカする二人の姿が読みたい。
大井昌和「ちぃちゃんのおしながき」
三葉の母にしてちぃちゃんのおばあちゃんが登場。年齢は……49歳か!? この母にしてこの娘ありとはよく言ったもの。彼女たちのやんちゃぶりとともに,ちぃちゃんがいかに出来た孫かもよく分かるお話。単行本4巻が現在発売中。
神奈川のりこ「25年目の恋」
ネットでしか会わなかった二人がついにリアルでご対面。チャットのヒナちゃん=同僚のひなこさんと知った冴木さんはどう出るか,ってところで次号へ続く。くらオリ的にバッドエンドはなさそうだから,冴木さんがどんな言葉でひなこさんを受け止めてくれるか,ただその一点だけが気になる。
【ゲスト】ぼに~M「世話焼き娘の083」
きららの「ウサギ刑事☆純情派」以来,かと思いきや,最近ではファミリーの新人企画にもちょろっと出てたね。女子高生大家さんと,借主で彼女の学校の先生と,周囲の方々の日常。自分の中で萌え系の印象が強かった作者だけに,普通にラブコメチックなファミリーもので驚く。女性キャラの表情が無駄に色っぽい。大家ママはその色っぽさの有効活用。その意味では男先生があまり前面には出てこなかったかも。他にもファミリー作品を読んでみたい。

芳文社『まんがタイムファミリー』2008年3月号

【ゲスト】ワカマツアツト「ひとみとコットン」
先々月号先月号に続き。ますます太くなる線。ますます丸くなるひとみさん。力うどんのもちを伸ばすひとみさんのデフォルメっぷりは特記すべき。太く丸い線で描かれたキャラのそれだけでの存在感はもっと意識されていい。次号から正式に連載化ですよイヤッホウ。
北条晶「はっぴぃママレード。」
そのスカートの下の横線は何……!? 年と主婦が隠せないさなえさん。改めてありえない若作りだと思う。だぶだぶの一本に俺は何回萌え殺されればいいんだ……! 一方で,ラスト一本の息子に服シチュに,私なんかはまさに「俺とオカンの関係だなあ」と思ってしまうわけですが。

竹書房『まんがライフ』2008年3月号

この時期の4コマ誌はどこもバレンタインと節分でいっぱいですよねー。

北条晶「お父さんは年下♥」
モテまくりの長瀬先輩。でもチョコ食べすぎで鼻血ダラダラ。そんな変に鼻高じゃないところがいいキャラだと思うわけです。ナオさん&先輩メインだとそんな姿がたくさん見られるのが楽しみ。
小笠原朋子「ウチへ行こうよ!」
ゆりえママからチョコをもらいたい明彦くん。それがちょっとゆりえに誤解されちゃって。ゆりえ視点で見え隠れするママの過去。謎をちらつかせるだけでキャラが立っちゃうママは役得だよなあと思った。

芳文社『まんがタイムラブリー』2008年2月号

【ゲスト】南京ぐれ子「ポンチョ」
彼女の家にみかんを持って行く彼氏君。しかし例のごとく彼女はおらず,妹さんが迎えてくれましたとさ。”予知能力!!?”の一本とか,彼氏君のノリが確実に妹さんに近づいてきてて,二人の掛け合いが滑らかになってきた。よきかな。
【新人企画】第10回 D1読選グランプリ
ジャンボ2月号に続き。やっぱりからすま「ごーまいうぇい」かなあ。今回は年下の彼氏君にもちょっとスポットが当たってて,主夫フラグが見え隠れする姿が面白かった。
【ゲスト】渡辺ゆづる「天下いち!ソード」
確かちょっと前にもゲスト掲載されてたような。厳しい刀鍛冶の師匠,孫娘,弟子の少年の話。今回は師匠のいい話と孫娘のやきもきで締めてきた。どちらかというとキャラの関係性で見せてきてる印象。でもその前に,弟子くんの常識をもっとしっかり見たいと思うわけです。いつぞやの仕送り10万円発言が払拭されるくらい,刀鍛冶に真剣に打ち込んでいる姿が。師匠と弟子のかくあるべき師弟関係が。

竹書房『まんがライフオリジナル』2008年2月号

【最終回】小坂俊史「ハルコビヨリ」
先月号で”ゴールインしない”とのたまった俺は謝れ! というわけでやっさんとハルコがゴールイン。気合が入ったもんじゃなくて,自然な流れでの結婚という雰囲気がらしい。そして宙ぶらりんの横田さんの想いはハルコに向かって,えええええ! ……ふー,別作品の百合ネタがまだ頭に残ってたぜ。ともかく,いい作品でした。単行本はいつ出るんだろう。次号からは新作の連載が開始。

次号,石見翔子「ぐるくる」がゲスト。ファミリー4コマ誌にまさかの石見氏の登場ですよ。

芳文社『コミックエール!』VOL.4

秋★枝「純真ミラクル100%」
表紙&巻頭カラー。ライバルアイドル・オクソン登場。一緒の楽屋でトゲのある言葉を次々と投げかけるオクソン。しかしモクソンにはその天然&能天気さでことごとくかわさてしまう。このやりとりを通じて二人が近づいていくわけだけど,それを一話の中でテンポ良くきっちり見せてくれるのがうまいなあと思った。
【新連載】黒渕かしこ「ポジティブスター★ポジティブスタイル」
幼い日に夢への約束を交わした幼なじみを追って上京した,ちょっぴりネガティブな少女。彼女は”友達作りのため”,入学する美術学校に一足早く訪れていた。目当ては”不思議なチカラを持ってる”人を募集しているサークルで――。何が不思議かってこの娘,くしゃみをすると頭にキノコが生えてしまう特異体質。「突飛な設定」? 慣れっこなもんでしょ? 今回は有効活用されなかったこの設定が次回以降でどう使われるか。
【最終回】仙石寛子「背伸びして情熱」
先生からも好きだと言われて,でもまだ二人には距離が残っていて,でもとりあえずはほっと一息、という雰囲気。途中まで息を詰めて最後に吐かせる感じ。今回でこの作品は終了。何回も言ってるかもしれないけど,描線とストーリーのダブル儚さはもっと意識されていいと思う。次号から新作開始。
【ゲスト】たむら純子「ひかりコンフュージョン」
二次元オタクな女の子・ひかりが三次元で男の人に助けられて恋に落ちる。彼にまた会いたいと探すも今日は適わず。明日があると家に帰った彼女。迎えてくれたのは兄のお客さんで美人な女の人だった――。オタク少女恋愛ものと思っていたのに,最後の5ページくらいで唐突に「ひとつの体にふたつの心」ものになるなんて! 三角関係の特殊形。でも,作者自身もそう言ってるけど,一話でやる内容じゃない詰め込みっぷりだよなあ。二話にでも分けてじっくり読みたかった。
【ゲスト】豊田アキヒロ「りばぁす!」
4コマ。クール&おバカな女子風紀委員コンビ。おバカっ娘の暴走を楽しむ作品だと思うし,その意味では豊田氏らしい作品か。
【ゲスト】小川ひだり「前略 かしこ」
時は大正,舞台は女学校。学生の間で手紙のやりとりが流行る最中,憧れの先輩に手紙を送りたいと,おてんば女学生がメガネで真面目な先輩に相談を持ちかける――。大正浪漫ってだけで三割増しな俺にこんな作品が突きつけられちゃった日にはもう。女学生たちがキャッキャイチャイチャする百合ものなんだけど,特筆すべきは女の子の肉感。肌の露出は少ないけど服のラインがとても色っぽく描かれていて濃厚な雰囲気。そしておてんば女学生の恋に恋する姿が,くりっとした目で幼さブーストされて可愛らしく描かれる。いいねえ。別の作品も読んでみたい。
よつぎりポテト内を検索
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