2008年01月の記事

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芳文社『まんがタイムきらら』2008年2月号

【新連載】七松建司「てとてとてとて」
母を亡くし,支えだった飼い犬も亡くした少年。悲しみに暮れる彼の元に,海外の父から「母親」が届く。それは父が,少年の飼い犬の体を元に創り上げた,耳と尻尾を持った人工の母親だった――。人工母親と言えば,REXで連載が始まった内村かなめ「俺とメイドと時々オカン」が浮かぶ。あちらのメイドロボが最初から完璧な母親であるのに対して,こちらの犬耳娘は少年と徐々に母子になっていく流れのようだ。第一話から「いい話」を持ってきたのは,そういった彼らの今後を印象付ける意味があるのかもしれない。大分前から目立ち始めてるラブリーママ作品の流れとしても注目。
【ゲスト】三上小又「ゆゆ式」
ゆず・ゆかり・唯の三人娘の日常。散発的にネタを仕込んでるけど,ツボったのはSMネタ。百合的シチュとの親和性は高いなあ。赤面ごちそうさまでした。今年は女の子同士SM百合的4コマが来ると信じて疑わない俺です。
玉岡かがり「ダブルナイト」
雪くんの女男面白キャラと稲穂パパの変人ぶりと雪ママの隠れた一面を見せる回。ギャップ持ちが三人もいるよこの作品! 入れ替わり立ち代わりでキャラを見せる様がテンポ良くて楽しい。それも稲穂以下三人娘の常識あってこそだと思うん。今年は男の娘4コマも来ると信じて以下略。
凪庵「天獄パラダイス」
お別れの日は明日。「ひとコマの情報量を抑えることによる時間の引き延ばし」とカメラワークが特徴的な今作だけど,後半のサイレントパートではそれが全開。ルルラに手を伸ばして抱える美愛の一本が好き。次号,最終回。作者日記(20080111)によれば,単行本2巻は商業では出ず同人誌で出る模様。
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芳文社『まんがタイム』2008年2月号

【ゲスト】雄山スズコ「ガールズ・ビー!! ~おひとりさまオサイフ事情~」
先月号に続きゲスト。サブタイトル通り,今月号からお金ネタが本格投入。傍から見たら経済を真剣に考えるすごい人,しかし実は頭の中は株でいっぱいで,という先輩・高見さんのギャップの面白さよ。軽いノリで株を始めようとする桃さんにはちょっと厳しいけど,先輩として指南していく流れっぽい。今後も良き先輩後輩関係が見たい。
【隔月連載】佐野妙「Smileすいーつ」
天井に”隔月ゲスト”って書かれてる! やったね! 果歩さん試験。睡眠学習に英単語クッキーと手を尽くす果歩さん。しかし最後は教えたがりの塔子さんに直接教えてもらうのでありました。スキンシップが気恥ずかしい作品だと思うわけです。姉妹のみならず,塔子さんの顎肩乗せで慌てる中津君なども含めて。
【ゲスト】川野エミ「がんばれ!ぼくらの立花さん」
三つ編みメガネで校内一の秀才・立花さん。しかし転校生との出会いを期待してパンを咥えて登校したりと,その行動は見た目に似合わずすっとんきょうで――。自分はこの作品のように,キャラでネタを見せるのではなく,ネタでキャラを見せる方に寄った作品が好き。数学と国語の二本のテンポなんかも好き。惜しむべくは絵なのか。

双葉社『まんがタウン』2008年2月号

【ゲスト】くまだとわ「ウェルカム☆バーガー」
10月号以来の再登場。タウンにおける貴重な新人成分ですよ。バーガー屋の無口気味な新人バイト・水沢さんの仕事ぶり。お客さんに冷静に対処してるかと思いきや,別の場面ではしどろもどろ。非マニュアル対応が苦手と把握すればいいんだろうけど,そのキャラが分かりづらくて惜しいなあと思う。笑顔のときは本当にいい笑顔を見せてくれるだけに。バーガー屋ネタはともかくとして,水沢さんのキャラの二面性がちゃんと見たいなあと思うわけです。
【ゲスト】阿部川キネコ「パンクかあさんとロリータむすめ。」
前回登場は昨年2月号と,1年ぶりの再登場。ロリータファッションに興味を示す娘。パンキッシュな母は彼女にやきもきで――。今回は娘のロリファッション友達が登場。二対一でのファッション対立かと思いきや若干の歩み寄り。しかし母は結局娘のセンスを理解できませんでしたとさ。そしてまさかの女装少年! とにかく,阿部川氏の作風の広さは異常だと思わせてくれる作品。

芳文社『まんがタイムジャンボ』2008年2月号

【新人企画】第10回 D1読選グランプリ
恒例の新人企画。まさる「純愛ポスト」は郵便局もの,からすま「ごーまいうぇい」は弁護士(?)もの,岡谷マドリ「ありな!? ティーチャー」はシロアリ先生。今回はキャラのインパクト的に「ごーまいうぇい」に一票。「ありな~」はシロアリじゃなくて謎の生き物だったらと思うと。
田川ちょこ「ひかるファンファーレ」
表はぶりっ子,裏は真っ黒な結衣ちゃん登場。わざと楽器を倒そうとしたり,他人の失敗を誘ったり。あまりの傍若無人ぶりに「この娘は無いだろう」と読み飛ばそうと思ったけど,黒田君との絡みで考えが変わった。彼が彼女の暴走をいかに抑えられるかが今後の今作のキモになってきそう。ところで「後日談」の一本,なんでひかるはりんごジュースをよく飲むようになったん?
かたぎりあつこ「ハッピーカムカム」
先生とコラーゲン鍋。しかし家庭的部の若い肌にはそんなの必要ありませんでしたという話。いや,若い肌はより若く,そうでない肌はそれなりに,が正しいのかも。いずれにせよ先生涙目。「女の子」を意識させる要素が心地良い作品だなあと思うわけです。

竹書房『まんがくらぶ』2008年2月号

【ゲスト】魔神ぐり子「ヘルパーライフ」
淡々と仕事をこなす女性ホームヘルパーさん。エロ旦那&じじいにうんざりな奥さん,そんな一家のドタバタにも努めて冷静に対処。可笑しみを彼らから補給しつつ,一貫として淡々としたキャラを見せてくれて,そのキャラが彼らの滑稽さを強化するという構造。いいサイクルだ。それでいて,ラス前の一本で奥さんに懇願されて冷や汗を垂らす姿に,冷静一辺倒でないキャラを見せてくれるところがまたにくい。魔神氏はMOMOでも女性清掃員4コマを描いてるけど,家事支援系のお仕事ネタが得意なのかしら。続けて読みたい作品。

竹書房『まんがライフMOMO』2008年2月号

【新連載】藤凪かおる「こはるび保育園」
12月号のゲストを経て新連載。子供嫌いな地上げ屋の兄ちゃんが何故か保育士に!? おっとり女保育士に毒気を抜かれ,園児にはきりきりまいな兄ちゃん。藤凪氏らしい家庭的な雰囲気を持つ手堅い作品という印象。
佐野妙「森田さんは無口」
両親が冷戦に突入した森田さん。お父さん側について見守って,最後は仲直り。佐野氏の作品に登場する男性キャラはいつも強い女性キャラに振り回される姿が滑稽なんだけど,彼は初めて真っ当なキャラクターを見せてくれた。その意味で新鮮。
小坂俊史「わびれもの」
先月号から連載のさびれプレイスショートエッセイ。今回は無人駅。自身の日記でも電車旅行記をつづる小坂氏の趣味が全開。最後の1ページ,夜の駅に孤独感を揺さぶられる。カラスヤサトシ「おのぼり物語」と似た何か。
【新連載】アラタ薫「みやつば!」
11月号のゲストを経て新連載。仲良し女子高生,ちんまくて元気なミヤちゃんと大きくてクールな翼さん。コミカルな絵はミヤちゃんの元気キャラにぴったりだよね。ラス前の唐突なラブ宣言(?)の勢いには吹かざるを得ない。最近の俺は年の差身長差女の子同士ものが好きすぎるので是非長く続けばいいと思った。
【ゲスト】魔神ぐり子「おそうじ天国」
こちらも11月号以来の再登場。毒舌女性清掃員ズ。最初の一本,おばさんのイヤミに毒で返す若き清掃員・ななちゃんが強力なキャラ。それでいて片付けに失敗して焦ったり,おばちゃんズの尻発言にあきれたりと,高田さんとのバランスも上手いなあと思う。続けて読みたい。
【最終回】小笠原朋子「Hiスクラップ!!」
北欧の地に旅立つ麻生君。成瀬くんから”好き”といわれて,麻生君も”好き”と伝えて。どこか吹っ切れた麻生君の表情には,彼のストイックさが現れていて,今回最大の見せ場。その決意も最後の一本であっけなく崩れるんですけどね! この滑稽さこそ麻生君の持ち味だし,今作のラブコメを駆動してきた主要素だと思った。いい作品でした。単行本は1月26日に発売。

芳文社『まんがホーム』2008年2月号

発売は昨年末。「時代劇特集号」として,多くの作品が番外編的な内容になっている。

【ゲスト】夢枕人しょー「ふぁみにゅ?」
先々月号先月号に続くゲスト掲載。感謝の言葉を受けて母親道を究めんとする若菜。彼女が報われるという意味では良い話,なんだけど,まだ深さがなくて物足りない。次号から連載化。絶対に読みたい話は,この寮で家族ごっこをしなければならない理由,あるいはそうなった契機を描いたもの。その話はこの作品のキャラクターの「ありがとう」の言葉を,もっと説得力のあるものにしてくれると信じてる。
【隔月連載】仙石寛子「正月早々」
先々月号のタイトルは「お酒さん」だったので,オムニバス連載の模様。正月早々,病弱な娘のもとに鬼の少年が遊びにやってきて――。”お前がもう来るなと言えば もうここには来ない”,しかし”言われなければ明日も明後日も来るぞ!” 鬼のこのセリフといい,エールの「背伸びして情熱」といい,一歩引くようで引かない男キャラの動きが響く。程々に飲むのが良い,という「お酒さん」でもそうだったけど,作品の根底にあるのは「愛の距離」なんじゃなかろうか。そんな考察は横に置くにしても,私は”来年の――”の言葉遊びの小粋さがツボってしまうんですが。いつか他の読み切り作品や「背伸び~」と合わせて,仙石氏の作品が単行本にまとまって読める日が来るといいなあ。
【ゲスト】ちるみる「えるサイズっ!?」
「いかわあや」名義以外で商業誌に登場するのは久しぶりか。”細めの子がタイプ”とフラれて傷心のぽっちゃり絵流さん。”ヤセてやる”と意気込んで通りすがったスポーツクラブにイケメンコーチがいると聞いて入会したが――。美人ながらさりげなく毒を吐く厳しいコーチと,イケメンながらマッチョでナルシストな件のコーチのキャラが強烈。なるほど,この二人がフローラとホイミンなのか。再登場するなら,今回のように,絵流さんが謙虚なキャラを見せつつ二人のキャラを引き立てるような話をまた読みたい。
【新人】水知せり「ひより。」
「川上あずさ」氏が名義を変えて登場。前名義の時から4コマ誌に何度も掲載されてきたようだけど,私はよく知らないので調べてみたら,dominoさんが何度も言及していた。貧乏でダメ親を持ちながらもポジティブな少女・ひより。彼女を不憫に思った先生は彼女を自分の家に泊めるが――。4コマ目のひよりの笑顔が,たった2ページの間にポジティブなキャラを伝えていて,もっと読んでみたくなる作品。期待。

芳文社『まんがタイムきららキャラット』2008年2月号

表紙より,アニメ「ひだまりスケッチ×365」は2008年夏放送開始予定とのこと。

【新連載】大沖「はるみねーしょん」
同人的にはあたいの人なんでしょうか。8月号・10月号のゲスト掲載を経て新連載。空が飛べて宇宙人な女子高生・はるみの日常。人をおちょくった表情のはるみだけど,会話からもそんなキャラが伺える。ただ,今回ようにダジャレをベースにしたシュールな言葉遊びだと,オチがある程度読めてしまうこともあってインパクトは小さい。読み切りの時のように,ガムと宇宙の無限とがリンクするような狂ったキャラも見たいなあ。
荒井チェリー「ハッピーとれいるず!」
ネクラメガネの鳩ちゃんが大変身。これがメガネキャラの神秘か……。確か先月号は,会長が同性のストーカーにつきまとわれてるという話だったと思ったんだけど,結局便利屋の出番は無くて終了。解決パートをちゃんと見たかったんだけど,便利屋メンバー以外のキャラにメイン視点が移ることはないのかしら。
【ゲスト】仁清あきら「リタラちゅーれ」
高校に入学した幼なじみの少年少女が文芸部に入ることになって,という話。タイトルはliteratureから来てるのね。文学少女,単純少年,腐ったお嬢様,毒舌部長の4人で回る初回。前作「タヌコすとらぐる」と比べて分かりやすいつかみ。部長のキャラが特に強調されてたけど,再登場するならもっと文学少女の動きを見たい。初回を見る限りはストイックなイメージなんだけど。

芳文社『まんがタイムオリジナル』2008年2月号

ÖYSTER「毎週火曜はチューズデイ!」
”新年明けまして おめでとうございまチューッす!!” 2008年は子年,しかも元日が火曜日,ということでノリノリなネズミたち。今作の”チューッす!”といい,タウン連載の「光の大社員」に登場する忍者係長の”ぬうっ!”といい,つい使ってしまいたくなるセリフというのは実にずるい。様式美であり,ネタビリティの高さであり。
茶崎白湯「おたママ♥」
パパ登場。ネトゲの自キャラは娘似,奥さんと同じくコミケに行き,デートはネトゲの中。ママだけでなくパパもオタクだったという話。二人とも自由奔放なオタクなんだけど,娘に抱きつかれて感動するところ場面など,要所では父母ぶりをちゃんと見せてくれる,このバランスが上手いと思う。しかし最後はいい話で終わらせず,冷たくあしらって落としてくれる娘も良い。
【ゲスト】橘紫夕「となりのなにげさん」
タイム12月号以来の再登場。日常のトラブルにさっと現れては解決してくれるなにげさん。スポーツドリンクに青汁を差し出し,木に引っかかったシャトルは竹馬で回収,数学の答えは校庭に白線を引いて教えてくれたりと,斜め上な方法で助けてくれる姿が面白い。4コマ目で見せる得意げな顔や,さっと去る後姿と相まって,実に良いキャラをしている。このままどこかで連載にならないかなあ。

双葉社『コミックハイ!』VOL.33

重野なおき「うちの大家族」
”血がつながってない”なら結婚できるよね! という音兄ラブなみゆ美の暴走。誤解という予定調和の結末に向かって加速するみゆ美の一途キャラ。”生半可な気持ちと一緒にしないで”が強烈。
山名沢湖「つぶらら」
キャラ☆エンメンバーの脱退で放心,授業をサボってテレビで会見を見るつぶら。ファンとしてのみならず,クラスの思い出としてのキャラ☆エンとの一体感をベースにした寂しさ演出が染みる。さて新メンバーには誰が……,って,えええええ! この作品は3号くらい前から怒涛の展開続きで楽しすぎる。

時系列的には雑誌の方が先なんだけど,冬コミでは企画本『Sのコミックハイ!』『Mのコミックハイ!』が販売された。御形屋はるか「ぽてまよ」番外編のシチュが近親相姦・性転換とエロ過ぎて吹いた。

茶道部4コマ・大川マキナ「アリスのお茶会」には期待せざるを得ない

久しぶりにクリティカルヒットした作品に出会って興奮気味なので一気に記事にすることにした。

今回紹介する作品は,大川マキナ「アリスのお茶会」。第11回スクウェア・エニックスマンガ大賞ギャグ部門佳作受賞作として,『ガンガンWING』2008年2月号に掲載されている。千利休が大好きで,茶道に憧れる留学生・アリス。高校に入学して早速茶道部を覗くと,そこには畳と茶道具が。我慢できなくてつい茶せんを回していると,そこに部の人が現れて――,という感じの話だ。

スクウェア・エニックス『ガンガンWING』2008年2月号 p.517

この作品,まず何に惹かれるかと言えば,アリスの表情だ。例えば扉絵のアリス。丸顔でくりっと丸い目に赤い頬,儚さとふんわりさを兼ね備えた可愛い絵に,それだけでもう惹きこまれる。

話の方は,真面目な部長・美香,ちょっとがさつな副部長・朋子,小学3年生ながら名家の娘にして言葉遣いが古風な顧問の先生を加えて,初心者のアリスのためにお茶会を開くという流れに。これから始まるお茶会にドキドキしたり,慣れない作法のひとつひとつに戸惑ったり,初めて飲んだお茶が苦くて驚いたりといったアリスの様子が,実にコミカルな表情で描かれる。

スクウェア・エニックス『ガンガンWING』2008年2月号 p.529

テーマである茶道に対してはとても良心的。お茶が苦くて ”茶道に向いてないのかな…” とへこむアリスを ”わしも最初は苦かった” と諭す先生。お茶会の空気が好きで ”すごく楽しかった” と感想を述べれば ”楽しいのが一番”と勇気付けてくれる。まさにおばあちゃん的な立場の先生からは,作者の茶道に対するおおらかさと愛が感じられる。

今回はアリスメインの話だったが,再登場するなら先輩お二方との絡みを読みたい。特に茶道というイメージからはちょっと遠いキャラである朋子との絡みを。イメージと離れてるからこそ,彼女はきっとこの作品に元気な笑いをもたらしてくれると勝手に期待している。

追記(7月25日 6時46分)

連載化が決まったようです。やったね!

八月二十六日発売の ガンガンウイング十月号から アリスのお茶会の 連載が始まることになりましたー!!

MIXピザ おしらせだよ

おとなり感想

茶道をまったく知らなかった主人公のアリスが、ひとつひとつ茶道の作法を学んでいく様がまたいい。アリスの、茶道を一生懸命学ぼうとする初々しさ、瑞々しさが全面に出ています。時に笑える失敗を重ねつつも、かいがいしく奮闘する様子が実に微笑ましい。そして、そうして奮闘する合間にも、茶道独特の人を癒す空気を感じるシーンがまたいい。これぞ、侘び寂びの精神を目的とする茶道の真理(?)であり、かつこの作品のほのぼの癒し系の雰囲気とも完全にマッチしています。

アリスのお茶会 (たかひろ的研究館)

芳文社『まんがタイムきららフォワード』2008年2月号

【新連載】松本ミトヒ。「メガミのカゴ」
女神シリーズが10月号以来の再登場にして連載化。オタク少女・南は,委員長キャラの友人・明美を本当の委員長にすべく,生徒会室に乗り込む。そこで忙しそうな生徒会長の姿を見た明美は,彼女の力になりたいと望み出る。彼女に与えられた仕事は目安”籠”の管理。早速,部活動からの相談が舞い込み,彼女らは解決に向かう――。私なんかは籠という小道具とタイトルの掛け言葉だけでワクワクが3割増しちゃうわけですが。真面目キャラが多い中,猫口で彼女たちを茶化す南の動きは,読みきり時代から続いてるけどやっぱりいいなあ。その意味では,今後は明美のキャラをもっと見せて欲しいと思ったり。
ちはや深影「みのりスクランブル!」
久しぶりの掲載。温暖化でペンギンがピンチ! というテレビ番組を見たペンギノイド・あさひが,過激なエコキャンペーンを推し進める。”ドラマこそが人の心を動かすのですわ! 例えそれが造られたものであったとしても!” とぶっちゃける姿を始め,強迫的なエコアピールを展開する様は痛快。しかしお母様には敵わないと見てかあっさり引き下がる。このギャップが滑稽で面白い。単行本1巻が2月27日に発売。
三嶋くるみ「ろりーた絶対王政」
クラスメートにデートのお誘いを受けたりり。しかしりりにはそんな意識は全く無くて。るるは”可愛い妹にムシがつきそうな大ピンチ”と,鷹彦くんを連れてあとをつけるが――。結果,るるとのデートになって浮かれてる鷹彦くんだけど,りりが相手と仲良くしているのを見てモヤモヤイライラ。いつかのアイスをくれたのがるるではなくりりだと分かってさらにグラグラ。そして相手と仲良くするりりの姿に,負の感情が芽生えそうになる鷹彦くん。この不安定さが俺に突き刺さってくるぜ……! 怖いもの見たさの面白さ。あとは,りりが相手をどうふってくれるかだなー。やっぱ”お人形…”がポイントになるのかな。こちらも単行本1巻が2月27日に発売。
【ゲスト】廣本トモヒコ「ネコカノ」
猫並の運動能力を持ってるけど,普段は隠してる耳と尻尾がふとした時に出ちゃう未熟者の猫又少女。彼女の憧れの人は,クラスメートの猫嫌いコワモテ少年。ある日,姉の計らいで,彼女は彼と遊園地にデートに行くことになったが――。耳と尻尾はさて置き,手が気になる作品。わきを締めて手をグーにして両手を口のところにもってくるポーズとか,少年の胸に平手をついて寄りかかるシーンとか,最後の手で目隠しシーンとか。ちょっとあざといなと思いつつ,なるほど,可愛さを演出するには重要なポイントだと思った。もっと他の作品も読んでみたい。

一迅社『まんが4コマKINGSぱれっと』2008年2月号

ぱれっとコミックス発売記念企画として,コミックスと連動したプレゼント企画あり。詳細は一迅社サイトを参照。

【ゲスト】祥寺はるか「僕の彼女は同人腐女子」
11月号以来の再登場。今回は腐女子な彼女・雅ちゃんだけでなく,無口系オタク少女・ありすちゃんも加わってダブルでゴスロリ。買い物待ちの彼氏・拓くんに”かわいくなったところは 一番に拓ちゃんに見せたいもん”と潤んだ瞳で訴える雅ちゃんが最強。そしてハートが飛び交う悪意のない雰囲気に,無粋なツッコミを入れる気なんて消えてしまって,彼女たちのかしましいペースにはまっていく。やっぱこの作品は,徹底的に理想化され可愛く仕上げられたオタクな少女たちを愛でる作品だと思うんだ。『はっぴー腐女子』がより純化されたと言ってもいいかもしれない。
【ゲスト】こはら深尋「ぐり研」
VOL.7以来の再登場。緑茶の精・ぐりと麦茶の精・麦の生態を調査すべく,マッドサイエンティストくん他二名によって始動したぐり研。水につかるとふやけて体が大きくなったり,ドライヤーで髪が焦げて香ばしい香りを放ったりと,擬人化対象のらしさを生かしたお茶キャラたちの見せ方がいい。少年少女三人にはこのままぐりにきりきりまいしつつ,にぎやかな日常を演出してほしい。

次号から湖西晶「ソーダのソーダさん。」が新連載。先月号で連載が終了した「ソーダのソーダさん。」の番外編的作品なのかな? 煽り文 ”今度は全員、死んでいる!?” が素敵。

芳文社『まんがタイムスペシャル』2008年2月号

【隔月連載】安堂友子「瞬け!シャイン」
ビクニさん,秘書サエコに加えて,暗殺術OLキョウコもレギュラー化の予感。チカン相手に無意識のうちに術をかけて大変なことになっちゃう光景が目に浮かぶぜ。しかし今回の目玉は”ゴノレフ”の再登場。こちらの鈴木さんもこのままレギュラー化して真理の教団ばりの怪しさを発揮しちゃったらどうしよう。
北条晶「はっぴぃママレード。」
ファミリーに続いてこっちでもネギか! そしてこっちでも年越し制服か! 煩悩まみれだったのはさなえさんではなく親父だったという話。だが俺も生足はゆずれねえぜ。
【ゲスト】かわちりえこ「ラブじゃらし!」
タイム連載作品。白黒兄弟猫と飼い主の女子高生姉妹の話。読み方が分かって以来,私の中で急上昇中の作品。猫ラブ作品は4コマ誌に数あれど,今作は猫たちが人語を解す(ように見える)ことが,彼らのキャラ性を高めている要因だと思う。”あそべー”と言いつつ甘えてくるしろにゃん&くろにゃんの姿といったらもう。

芳文社『まんがタイムファミリー』2008年2月号

北条晶「はっぴぃママレード。」
さなえさんネギ自重。”年越し制服”とかどんだけ煩悩の塊ですか。しかし俺も最後のコマのさなえさんのスカート下に見える線がパンツに見えてしまうほどに煩悩を振り切れていない件について。
逸架ぱずる「がんばろ・まい!」
麻衣さん帰省で一家勢ぞろい。妹はキュート。お父さんはいかにもなオヤジ。そして以前から登場しているお母さんに麻衣さんはきりきりまい。やはりいい母娘コンビだ。家族ネタでは”一緒に寝よ”の一本が家族愛があって好き。作品全体としては名古屋弁にも親近感。”だでね”ってうっかり口に出しちゃうけど名古屋弁なのよね。逸架氏は現在,地元広報誌にインタビューが掲載中
【隔月新連載】秋★枝「ワンシーン」
数度のゲスト掲載を経て新連載。ショートで描かれる赤面中心ワンシーンオムニバス。初回は正月巫女さんと憧れのテニス部の先輩。両方とも気取ってないところがいいね。あとは神社が縁結びの神様で云々だったら……それはちょっと少女漫画的すぎるか。
【ゲスト】ワカマツアツト「ひとみとコットン」
先月号に続き。明らかに線が太くなった。その意味でひとみさんが丸くなった。私はこういうタッチの絵の方が好き。コミカルな泣き顔や,風船に阻まれておたおたする姿に,ひとみさんの小動物キャラが加速していく。3月号にもゲスト掲載予定。このままワカマツ氏は連載になって欲しい。

2007年の4コマ関連10大ニュース

明けましておめでとうございます。今年もよつぎりポテトをよろしくお願いします。

新年最初の記事は,2007年のうちにできなかった,2007年の4コマ関連10大ニュースです。

1. 映像化4コマ作品が続々,「ひだまりスケッチ」「らき☆すた」「自虐の詩」など

1月からのTVアニメ「ひだまりスケッチ」に始まり,4月からのTVアニメ「らき☆すた」が一世を風靡。”日本一泣ける4コマ”とされた「自虐の詩」も10月に映画化されまして。他,あわせて13作品がアニメ化・実写化されました。

2008年には「ひだまりスケッチ」の続編「ひだまりスケッチ×365」のTVアニメ放送が予定されています。

2. 東京新聞系列の朝刊コマ漫画,佃公彦「ほのぼの君」が終了,さくらももこ「ちびまる子ちゃん」が開始

パーキンソン病を患ったため,佃氏は3月8日掲載分を最後に「ほのぼの君」の連載を降板。新旧および別タイトル作品「ちびっこ紳士」を全て含めると総連載回数は15451回と新聞漫画では日本最長記録とのことです。

7月1日からは「ちびまる子ちゃん」の4コマ漫画が開始されました。2008年1月30日には単行本1巻が刊行予定です。

3. 実話系・動物系4コマ誌の休刊が相次ぐ

休刊だけならまだしも,出版社自身も営業停止するところがいくつか。出版不況の風は冷たい……。中でもあおば出版の破産&『ハムスペ』の休刊は実に惜しい。同誌にてポメラニアン4コマ「でかポメ」を連載されていた橘紫夕氏には,今後は芳文社誌での活躍を期待したいです。

4. 芳文社KR文庫が創刊,これまでに7作品が刊行

まんがタイムきらら系列誌連載作品のライトノベル。3月に刊行されたひだまりスケッチノベル『ようこそひだまり荘へ』を皮切りに,毎月約1冊ペースで刊行されてきました。しかし10月のひだまりスケッチノベル『ひだまりSchool Life』を最後に音沙汰がありません。このまま立ち消えの可能性も……。

5. 芳文社『コミックエール!』が創刊,コンセプトは”男の子向け少女マンガ誌”

5月に季刊で創刊11月から隔月刊化。似たようなコンセプトの雑誌としては双葉社『コミックハイ!』がありますが,コミハイでは性的に過激な作品が目立つのに対し,エールは萌え系でありながら清潔感のある作品を全体的に揃えた点が特徴でしょう。2008年1月にはVol.4が刊行されます。

この他にも,芳文社は2006年3月に創刊した『まんがタイムきららフォワード』を2007年1月に月刊化。4コマ誌のみならずストーリー誌にも力を入れてきています。

6. 一迅社から4コマKINGSぱれっとコミックスが刊行

2006年9月に隔月刊で創刊され,2007年1月から月刊化された一迅社の4コマ誌『まんが4コマKINGSぱれっと』連載作品4作品の単行本が12月末に発売。2008年1月・2月にもそれぞれ2作品が刊行予定。

また,2008年3月には姉妹誌『まんが4コマKINGSぱれっとLite』が月刊で創刊予定。2008年も新しい動向に目が離せません。

7. 竹書房とlivedoorデイリー4コマの連携が強まる

2006年から開催されてきた連載陣の入れ替え企画に加え,2007年は合同新人賞「Y-1グランプリ」,ファンイベント「4コマファン感謝祭07」なども開催。両者の連携はさらに強まってきています。

8. 重野なおき小坂俊史『ふたりごと自由帳』が芳文社から発売

両氏の同人サークル「ジャポニカ自由帳」発表作品が単行本として刊行。商業誌作品とは趣を異にする人生的・誌的な作風が衝撃的でした。

9. むんこ氏,出産のため各誌の連載が休載入りに

6誌5作品の連載を抱えていたむんこ氏ですが,産休のため現在の連載は表紙を勤める2誌2作品に。それでも書き貯めで連載が続いているのだからすごいとしか言いようが無いです。

2007年,むんこ氏は単行本も6冊刊行され,うち「だって愛してる」についてはササキバラ・ゴウ氏による書評が朝日新聞に掲載されました。今や押しも押されぬ漫画家と言えるでしょう。

10. 吉田戦車・伊藤理佐両氏が結婚

ともに大御所の漫画家。4コマ漫画では「伝染るんです。」「おるちゅばんエビちゅ」が有名でしょうか。

次点. 芳文社,第1回まんがタイム新人4コマまんが大賞を発表,その後も継続的に新人企画を開催

この手の新人賞にしては珍しく,第1回から大賞が選出されました。また,この発表を境に,タイムグループ誌の多くでは継続的に新人企画が開催されるようになりました。

総括

2007年の4コマ界を一言で言えば「豊穣の年」でしょう。多くの作品が生まれ,そして広まりました。具体的には,映像化により4コマ作品の裾野が広がりました。ぱれっとの攻勢は単行本刊行により本格的に始まりました。竹書房はデイリー4コマと連携し新たなコンテンツの発掘に余念がありません。芳文社は上述した新人企画はもちろんのこと,非きらら誌では「きらら化」が進み,フレッシュな作品が次々と登場しました。

これを踏まえて,2008年に期待したいのは双葉社とスクウェア・エニックスです。双葉社は2006年に『まんがタウンオリジナル』が休刊して以来,4コマ誌は『まんがタウン』1誌となっており,掲載枠の余裕の少なさか新人もあまり登場していません。現在のタウンは安定&高品質を志向しており,それはそれで価値があるものだとは思います。しかし新しい才能に期待したい私としては,双葉社には新しい4コマ誌を創刊し,竹・芳・双,そして新興勢力の一迅社,この間でさらなる競争が生まれることを期待してやみません。

2007年には3誌合同の4コマフェアが開催されたスクエニですが,2月からは『月刊少年ガンガン』と『ヤングガンガン』にてヒロユキ「マンガ家さんとアシスタントさんと」の連載が開始予定です。また,2007年12月発売の『ガンガンWING』には,新人賞を受賞した4コマ作品,大川マキナ「アリスのお茶会」が掲載されています。こちらの作品はこれだけで記事を一本書きたくなるほど,その女性的感性に期待してます。

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