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神堂あらし『先生ロックオン!』の「きれいな神堂あらし」感アゲイン - 竹書房『まんがライフオリジナル』2013年11月号

神堂あらし『先生ロックオン!』

新連載。小学校教師・京子さん(33)と元教え子・一樹くん(20)は恋人同士。一樹くんは10年前から京子さんを狙っていたとのことで、えっそれって23歳と10歳……というアブノーマル感が作者らしい、という第一印象。だがフタを開けてみれば、京子さんが一樹くんの押せ押せ言動に初々しい反応を見せたり、また時には一樹くんの小学生時代を懐かしんだりと、その健全な二重の関係性に和み、また笑いを誘われる。

最近の作者は、MOMOの『咲丘TVショー』やジャンボの『お隣さんゲーム』でもそうだが、作品に心地良い安心感と可笑しさがある。作者の創作活動が新たなステージへ入ったのかもしれない。新人作家のみならず、過去からの作家の変化も追いかけていきたいものである。

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仙石寛子『そんな日も』に仙石的リバースショットの進化を見る - 竹書房『まんがライフオリジナル』2013年10月号

仙石寛子『そんな日も』

シーズンゲスト。夏から秋に移り変わり、もの哀しさを覚える一日。息子の目に映る物憂げな姿の母は、どこか怪しげな魅力を放っている。特記すべきは103ページ左の1・2コマ目。どこか遠くをぼんやりと眺める母の刹那がまるで写真のように捉えられ、その印象が息子にとって、そして彼と同一化する読者にとって永遠のものになる。母の身体はコマの左側に寄せられて息子と視線を交わすことはなく、コマの右側に連続して空いた空間は息子の不安な心と同期して、胸が詰まるような感覚を読者に否応なく覚えさせる。従前の作者作品のように二人のキャラが相対するリバースショットでなく、一方が他方を観察するかのようなリバースショットが、こうした印象深い場面を生み出す表現となっているのだ。ここに、作者のリバースショット表現の進化を見たと言っても、言い過ぎではないだろう。

板倉梓『野村24時』のアットホームさに作者のプロ意識を見る - 竹書房『まんがライフオリジナル』2013年9月号

板倉梓『野村24時』

家庭教師&ビジネスマンな野村。普段とは違うキリっとした姿を見せる野村と、彼を茶化しつつもねぎらいと感謝の言葉を向ける三姉妹の姿が、可笑しくも心温まる。ホント、この作品は作者特有の毒というか、生や性や肉体や激情といった人間の生々しさが抑えられていて、アットホームなものになっているよなあ。ファミリー誌、それも最も保守的なもののひとつであるライオリに自身の作品を適応させる、作者のプロ意識が見えるようだ。

竹書房『まんがライフオリジナル』2011年5月号・6月号

二周回遅れ……。とりあえず先月号まで。

【ゲスト(5月号・6月号)】朧月/かさまひろゆき「兄がライバル!」
三か月連続ゲスト。私のお兄ちゃんは女装少年で女子校通い。ビジュアルとしては兄・晶の線目と妹・真琴のあわあわ口が掴みとして和み。お話的には優しい司くんをめぐった兄と妹の三角関係が可笑しい。姿だけでなく心も女子女子しい晶の動きが気になるところ。女装少年4コマラッシュの中で独自性を見せてほしい。
板倉梓「野村24時」
「考えただけで恥ずかしい…」だの「体が火照って眠れなくて…」だの思わせぶりな言葉からにじみ出るエロティックな雰囲気も好き。「あかつきの教室」でも見え隠れしているけど、この作者はライトであれヘビーであれ性差というものに食い込んで行くよなあ。その意味でも作者は4コマ作家らしい。
【ゲスト(6月号)】野広実由「惑い星と花」
同人誌『まんがぶらふオリジナル』収録作品が三か月連続ゲストで登場。心と体が不釣り合いに育つ中一女子・結衣子。作者の過去作品を知る人ならば、本作は衝撃的に映るに違いない。ここには自立的な真面目さも幼齢的な無邪気さも無い。あるのは肉と血の生々しさ、そして「自分が穢れたように感じる」という性的な自意識である。作者はそれらを直接的・間接的な手段でもって徹底的に描こうとしている。切れ目の入ったゼリーが分かれる様に何かを見出してしまう結衣子の自意識などはその最たるものだろう。本作といい『まんがぶらふチアーズ!』の「いつもこんなかんじ」といい、作者の新境地は実に強烈である。注目せざるを得ない。
施川ユウキ「12月生まれの少年」
6月号は道端のエロ本。これは少年期の自意識を描く本作が避けては通れない道……! エロ本を上着の下に隠して家に持って帰らないのかよ柊は! とも思ったけど、「丸い石」から始まる柊の大人に対する恐怖がダダ漏れな妄想が予想外すぎてどうしようかと思った。

竹書房『まんがライフオリジナル』2011年3月号・4月号

【最終回(3月号)】小笠原朋子「パパ★Lv1」
サプライズ結婚式を準備する景を千代子さんが浮気と誤解するもあっさり誤解が解けて千代子さんの泣き顔も見れて……でも若干尻切れな最終回。ぐみちゃんの想いも回収されていないし。ただ3月26日に発売される単行本には描き下ろしで「本当の最終回」が収録されるとのことなのでそちらに期待。さて、これで連載4コマ作品が無くなった作者だが、別媒体で4コマを連載するという話もあるようなので、まだまだ楽しみにしたい。
【ゲスト(3月号)】仙石寛子「バレンタインには愛を」
バレンタインに浮かれる母と、母が「うざい」息子。母の若づくりで儚げな姿と「本命」たる父不在で進む話に潜む妖しさにグッときてしまう辺りに俺が作者作品に何を求めているかダダ漏れですね。「やっちゃんの本命は まだお母さん?」の表情とかもうヤバいですね。
みなづき忍「ひみつの花園」
4月号は青葉くんの家庭訪問。ノリノリな寮の女性陣のもてなしとヅカ風の姉ちゃんにメロメロになっちゃう担任の女先生と、そんなこんなで誰も味方がいない感の男子の青葉くんが可笑しい。俺ツボはお部屋訪問の一本。先生の「あーさては~」のセリフが頭から離れないんですがどうしましょう。単行本1巻が4月27日に発売。

竹書房『まんがライフオリジナル』2011年2月号

みなづき忍「ひみつの花園」
バレンタイン。青葉くんは男一人で端から見ればウハウハ状態のはずなのに実は全然嬉しくない状況というのが可笑しい。作者作品は女性陣のパワーが男性陣のそれを圧倒してるよなあ。
【最終回】富永ゆかり「クロジとマーブル」
いつもと変わらぬ感じで最終回。クロジとマーブルのキャラが最後までブレなくて安心した。いい作品でした。単行本は例年なら2月2日か2月22日に発売するのだけど、最終巻たる4巻については今のところ告知なし。作者はタウンの「くるりのこと。」も連載が終了しており、これで4コマ誌での連載がゼロに。残る連載作品は『キャラぱふぇ』系の「ねこねこベーカリー」のみ。このままフェードアウトはして欲しくないなあ。

竹書房『まんがライフオリジナル』2011年1月号

カラスヤサトシ「大カラスヤサトシの大発明大王」
タイトルに「大」が多いよwww 作者が日常の困ったを自身のアイデア発明で解決(?)する様を描くエッセイ4コマ。作者連載作品は当たり外れが大きいと思っているけど、これは当たりだ。外的な企画ものに見られる上滑り感が全くない。作者自身の困り事を、作者自身のアイデアで解決しようとし、その様を作者自身が描く、という内的に完結したスタイル。こういう作者作品を待ってたんだ。
施川ユウキ「12月生まれの少年」
「信じつづける人より疑いつづける人」だの「寝なきゃ起きれない」だの、哲学と言葉遊びの境目を行くこのスタイルがやっぱり好き。

竹書房『まんがライフオリジナル』2009年12月号・2010年1月号・2月号

12月号に310氏のダイエット広告漫画が載ってて涙した。お願いだから普通のお仕事を……。

1月号には「おうちがいちばん」連載8周年企画として,8人の作家による「おうちがいちばんトリビュート」が掲載。ひわbyみなづき忍が可愛すぎてもはや別作品やで。

小坂俊史「遠野ものがたり」
色々な方に影響を受けた結果,最新の小坂(および重野)作品は「作者が女子をいかに描くか」というところに注目しているのだけど,遠野の高校生のみどりさんが登場して「おおっ」と思ったのだけど,なのかさんもスキンケアやら美容室やら女子っぷりをアピールしていると思うのだけど,けど,けど,「女子」じゃなくて「女性」だよなあ。将来への不安の無さとかキレイなものへの憧れとか,スレてなさが無いよなあと。きっと自分と作者で「女子」の定義が違うのだと思いこんでおく。あと来月からは普通に読む。
【新連載(12月号)】みなづき忍「ひみつの花園」
連載化キタコレ。姉・紅葉が通うお嬢様学校の寮に住むことになった弟・青葉くんの受難の日々。2月号は男子禁制の寮に先生襲来で青葉くんピンチも女装で攻略。こんなアグレッシブな作品がライオリに掲載されていることに時代が「女装少年」に追いついたことを感じつつ,2007年8月号の柚月もなか「下宿しませんか?」は時代をほんのちょっとだけ先取りしちゃってたんだなあと思った。
【集中連載(1/3)(2月号)】七見水晶改め十野七「鈴木レーベル!」
5月号以来の登場。事ある毎に「鈴木(笑)」と書かれる作家志望の鈴木笑子さんの苦労。名前にトラウマを持って苦悩する姿が可笑しい。PN「笑子るんるん」てお前。いやでも文芸部部長も言ってるけどインパクトのある名前は覚えてもらいやすくて特よ。名前ネタをもっと見たかったんだけど,笑子さんの成長物語っぽくなりそうね。ともかく,別作品ながら四季大賞受賞という名誉を後ろ盾に進め作者!

竹書房『まんがライフオリジナル』2009年11月号

【新連載】小坂俊史「遠野ものがたり」
わびれの舞台は中央線沿線から岩手県遠野市へ。中野から遠野に一人引っ越した作中のなのかさんは現実世界でも同様の引越をした作者と重なる。「短くしたこの髪」とあるが,作者もなのかさんと同じく髪を切ったのだろうか。「中央モノローグ線」にも今作にも通じるのは地元への愛とノスタルジーだよなあ。遠野まつりでの「この土地」という言葉と,なのかさんと「同居」する座敷童子の存在がそう感じさせる。
【ゲスト】板倉梓「野村24時」
借金取りに追われる35歳独身のオジサン・野村。同僚の女性にバイトを勧められ,さらに彼女を含む三姉妹との同居を勧められるが――。三姉妹にきりきりまいな野村の姿が可笑しく,彼の渋さと彼女らの可愛らしさのギャップがドラマ的。ホームドラマのようなお話になるのかな。また読みたい。

竹書房『まんがライフオリジナル』2009年10月号

小笠原朋子「パパ★Lv1」
先月号からの連載。今回はお弁当の話。千代子さんの娘ラブ→娘キャラ(?)弁で「主任 超笑顔」というアットホームな流れ。実際の「超笑顔」が読者からは見えないだけに,どんなニヤケ顔をしているのかと想像せずにいられない。
【新連載】矢直ちなみ「ふたごもんじゃ」
ゲスト掲載を経て連載化。瓜二つでなかよしな小学生双子姉妹・香乃子と奈乃子の日常。今回は遠足。はしゃぐ奈乃子とお守りの香乃子は明確に妹と姉の関係に見える。「同じなんだけど違う」双子と「違うんだけど同じ」兄弟姉妹の境界線はどの辺にあるのかなあとか考えた。それはそれとして「失言大魔王」の大原先生はこのままだと不人気No.1キャラまっしぐらだと思うのだがどうか。
【集中連載(3/3)】テンヤ「P探偵事務所の事情」
所長にして所長代理の姉が登場。破天荒な人だなあ。これで主要人物は一通り揃ったことになるのか。ともかく,「探偵」という言葉に気負わず,町内のお困りごとを解決するという日常を読む作品だと見るのがよさそうか。連載で読んでみたい。
山口舞子「ひなちゃんが王子!」
らんちゃんに惚れた中二男子・荒井くんが登場。ひなちゃんをある意味ライバル視するも余裕の笑みで流すひなちゃんに彼のキャラがよく見える。今作の男子キャラは乙女系男子の豪樹くんに続いて二人目。よく考えたら男子キャラの登場(しかも二人)って作者作品では珍しいんじゃなかろうか。
【最終回】小坂俊史「中央モノローグ線」
中野駅のなのかさんから見た中央線各駅の風景。中央線ガールズ勢ぞろいで中央線沿線の街への愛を見せてくれる回。「もうすぐ引っ越」すなのかさんはこの7月に岩手県遠野市に引っ越した作者と重なる。独白で見せるそれぞれの人間の生き様がジャポニカ的に沁みる作品だった。このような作品が商業誌で連載されたことも4コマ史的に書きとどめておくべきだろう。単行本が10月17日に発売。「中央線フェア」が中央線沿線の書店にて開催。詳細はライオリ11月号にて。
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