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端整な描線の作品が目を引く新4コマ企画 - メディアファクトリー『コミックキューン』2014年10月号

『コミックアライブ』2014年10月号の誌内誌(公式ページ)。同誌創刊100号記念ということで『新しい4コマ誌が雑誌の中に誕生♥』した新企画。それもあってか、「創刊号」に当たる今月はpp.657-756でちょうど100ページのボリュームになっている。連載陣は、おしおしお三月たらばがにemilyカワハラ恋TOもえミヤコヒトむく甘党。また、今号は新人賞枠(MFコミック大賞)で ぐる が読み切り掲載されている。

掲載陣の面々を見ると、アライブ本誌やメディアファクトリーに縁のある作家を集めたのではなく(せいぜい むく と甘党くらい)、全くの新人であったり、他の4コマ誌で掲載され始めた中心に集めた感じか。内容をざっと見て特筆すべきは、いずれの作品も描線が端正で目を引く、という点だろう。最近のスラングを使って言い表わすならば「こころぴょんぴょん度が高い」的な。「かわいい」4コマというのはもはや使い古されている感のあるフレーズだが、編集部としてコンセプトはちゃんと定めている印象を受ける。

個々の作品の感想は他のブログなどに譲るとして、雑誌総体としてのキューンの感想をつらつらと。前述の通り、描線が端正であるがゆえに眺める快楽度が高く、率直に好印象を持った。この点は雑誌として軌道に乗るまでブレさせないでほしい。アライブ本誌側には今号の雰囲気に近しい作家はほとんどいない(いても中山幸くらい)ので、もう本誌側はガン無視でその手の界隈から作家を集めて突っ走ってくれていい。何なら過去や現在の4コマ誌や4コマメディアから新人、準新人、あるいは惜しくも消えてしまった方々を持ってきてくれてもいいよ!ざっと思いつくところでは、和錆、しめ子、むらさき*、310、菊池弥あたり? 逆に、一番やって欲しくないことは原作付きのコミカライズかな。今の方針を崩してでもやるなら、KADOKAWA総体としてコミカライズ4コマの方針を整理してからにしてほしい。末期の『4コマなのエース』と現在の『電撃だいおうじ』を見ていると本当にそう思う。読者が思い入れることができる生え抜きのオリジナル作品を主軸にしていくように作品と作家を育てないと雑誌として強くなれませんよ、と。

自分は初期の なのエースとだいおうじに対して若干過剰に期待していた節があるので、今回のキューンに対してはしばらく様子を見ていきたい。次号は9月27日に発売。はなこ が新登場とのこと。

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「4コマ&ギャグ ^_^ かわいいマガジン」創刊 - AMW『コミック電撃だいおうじ』VOL.1

9月27日にアスキー・メディアワークスから創刊された「4コマ&ギャグ ^_^ かわいいマガジン」。『電撃4コマ大王こもえ』で4コマ誌の道を探っていたAMWが系列誌などから作家を集結させて作りました、という感じ。電撃系ながらもメディアミックス作品はそれほど目立たず、オリジナル作品が多い。AWMの休刊した雑誌から移籍した作品もいくつかある。電子書籍でも読めたり、公式サイトではWEB4コマを連載したりしている。

総評としては、前半は想像通りの期待外れ。比較的名前のある作家陣が無難な作品を描いていて「あー、こんなもんかー」といったところ。しかし、後半は想像を超えて期待通り。どの作品もそれぞれに光るものがあって、これぞ雑誌という感じ。「オモシロイ雑誌」を作るという煽り文句は嘘じゃなかった。あとは同じ角川系列だった『4コマなのエース』と同じ道を歩まないことを祈るばかり。

乃花タツ『あやかしぃのに』

こもえからの移籍作品。美少女あかなめ・なめこが女子高生・綾香をペロペロするお話。端整な描線が描く舐め舐めシーンの色っぽさにキュンとし、スキンシップが醸し出す二人の仲良しな空気に安心する。ひじペロ後に呆けながら遊びの約束をする場面が特に良い。何と言うか、これ、ピロートークだよね、みたいな。

黒渕かしこ『死神くんと人間ちゃん』

長身の転校生・西上くんをライバル視するチビ女子・臥龍岡さん。隣の席同士で仲良くケンカして打ち解けあったと思ったら、西上くんは死神の名刺を差し出して臥龍岡さんに余命一年を告げる。二人の仲を茶化す友人に西上くんは平然としているが臥龍岡さんはうろたえっぱなし、という凸凹な関係性が可笑しい。いつもニコニコ優男な西上くんのキャラも清潔感があって安心する。今回はみんなでワーキャーしてたけど、余命一年だと分かった次回以降、二人の関係性はどう変化していくかな。

カツヲ『ひとりぼっちの○○生活』

人見知りのぼっち(註:本名)が中学デビューで必死に友達作りに挑戦。登場キャラ名が「一里ぼっち(ひとり-)」「八原かい(やわら-)」「砂尾なこ(すなお-)」と、何と言うか分かりやすい。ぼっちが前の席になった なこ と拙いながらも友達を始めていく過程が心温まる。ぼっちの表情もコミカルで楽しい。特に嬉し泣き、絶望泣き、私ダメだったよ泣きと、泣きパターンがチャーミング。次回以降はどう話を作っていくのかな。ぼっちが かい との約束を守るルートだとキャラがどんどん増えちゃって大変なことになってしまう気はする。

上下『別に可愛いものとか興味ないです』

寡黙なクールビューティーのさやは隠れ可愛いもの好き。可愛いもの好きな姿を友人たちには決して見せないさやの姿に、可愛いという気持ちを通り越して愛おしさすら覚える。窓の外の番い鳥に駆け落ち妄想をする一本にはキュンと来る。「本当に可愛いさやの姿を知っているのは読者だけ!」的な安心感と満足感、とでも言えばいいのだろうか。

310『トシシタライブラリー』

図書館で見た中学生男子二人に一目惚れした高校生女子二人。ナチュラル痴女のしえんはナチュラル毒舌の勇希が好き。しえんが勇希に変質者発言を軽くいなされ、さながら一人相撲を演じている様が面白可笑しい。大人変態なハルはムッツリ常識人の治が好き。ハルが治を思わせぶりな言葉でうろたえさせつつ、彼のツッコミに的確にカウンターして茶化す様がまた可笑しい。どちらのペアも、一方に偏らないパワーバランスでのつかず離れずな関係が、可笑しきコメディの根底にあるよなあ。上手い。芳文社・スクエニと渡り歩いてきた作者はここらでそろそろ花を咲かせてほしい。

未来を遺すことなく休刊 - 角川書店『4コマなのエース』2013年10月号

今月号にて休刊。先月号の状況を振り返るに、納得の休刊といったところ。『あいうら』『ちょっとかわいいアイアンメイデン』『ストライクウィッチーズ劇場版』は角川の他誌に移籍して連載継続、それ以外にもいくつかの作品については単行本が刊行される予定とのこと。

『ちょっとかわいいアイアンメイデン』は映画化が予定されているからまだしも、なのエース生え抜きでない『あいうら』と、原作付きのコミカライズ作品を継続させるあたり、この雑誌は未来を遺すことができなかったんだなあ、と評価せざるを得ない。本誌に対する「雑誌への帰属心を持たせられる漫画なかった」という意見にはひざポンで、それはつまり編集サイドが色々と足りてなかった結果だと思う。今月号の『地獄恋すてふ』の自虐ネタは、おそらく作者自身は頑張って読者を楽しませようと思ったのだろうけど、雑誌がこの体たらくでは痛々しさだけが増幅されてしまっている。

10月1日に商号を「KADOKAWA」と改める角川グループ。願わくば、その傘下のAMWが刊行する『電撃だいおうじ』は、なのエースのような道を歩むことがありませんように。

かつての輝きはもはや見る影もなく、ただ残るのは編集部への失望のみ - 角川書店『4コマなのエース』2013年9月号

この雑誌は名前から「4コマ」を取り除いた方がいい。今月号掲載の21作品のうち、自由コマ割りパートを含まない純粋な4コマ作品は7作品と、3分の1しかない。特に目を覆いたくなるのが、4コマ形式と自由コマ割り形式が同じ作品中に無秩序に用いられている様だ。4コマとは定型詩のようなものである。定型による制約は律動や技巧といった別の価値を生み出す。その価値を雑誌総体として最大限に生かしたものこそが4コマ誌と呼ばれるべきであろう。そして、4コマという定型を崩して別の形式と併用するならば、また別の価値が示されるべきである。しかし、この雑誌においては明快な価値が示されているようには見えない。せいぜい、キャラが4コマという狭いコマに囚われることなく描かることによってビジュアル性が向上している、というくらいである。

ここにおいて、なのエースと『まんがタイムきらら』系列誌との、特に『~ミラク』との差異が如実にあらわれる。ミラクは4コマという形式を崩しつつも、そこに読者の読みを誘導する巧みな表現技法を取り入れることによって、4コマ性とビジュアル性を高度に融合・昇華させた作品が生まれた。また、ミラク以外のきらら系列誌でも、4コマの枠を一切取り外しながらも4コマとして読むことができる新奇な作品が登場した。こうした価値を持った作品は、4コマという表現を専門としながら、いわゆる「萌え4コマ」のような新しい価値を求めてきた芳文社だからこそ成し得た技だと言えよう。面白い4コマ誌を出せるかどうかは、出版社の規模とは全く関係ないのである。

なのエースの林編集はかつて4コマトークイベントに出演し、萌え系や日常系における4コマ表現について高尚な言及をされていた。そのなのエースが、今やこの体たらくである。オリジナル新作4コマが粒ぞろいだった創刊時の輝きは、もはや見る影もない。林編集の件の言葉がなければ、私もなのエースのことをただ打ち捨てて忘れていくだけだっただろう。今はただ編集部への失望しかないし、今のまま滅んでいくならば雑誌総体に対する未練は一切ない。(遺される個々の作品のいくつかについては救われてほしいとは思う。)

『まんがライフMOMO』に通じる雰囲気 ― ぶんか社『主任がゆく!スペシャル』VOL.64

今月号はファンタジー作品――幽霊や妖怪や吸血鬼などの非現実的な要素をワンポイントとして含んだ作品――が目立つ。今月号に掲載されている作品では、たかの宗美作品を除いて、19作品のうち6作品がファンタジー作品と見なせる。直近の号の『まんがライフ』では30弱作品中1・2作品、『まんがタイムファミリー』では25作品中3・4作品であることを鑑みるに、ファミリー4コマ誌にしてこのファンタジー作品率は高めであると言える(たかの宗美を巻頭に据えた雑誌を「ファミリー4コマ誌」とすることには疑いはないだろう)。前述の6作品のうち4作品はゲスト作品であるとはいえ、これだけ同時にファンタジー作品を受け入れるファミリー4コマ雑誌は珍しい。

いちばん近い仮想敵は(中略)まんがライフMOMO」というVoyagerさんの意見にはひざポンした。ファンタジー作品を含む雑誌全体の作品の雰囲気、掲載作家(師走、神堂、佐野、永井(、桜沢、笹野))、雑誌名に看板の作品名や作家名を据えている点など、共通点も多い。

角川書店『4コマnanoエース』Vol.3・Vol.4

8月発売のVol.4から月刊化。

あらゐけいいち「日常」
俺、この作品は自由フォーマットで読むよりも4コマフォーマットで読んだ方が読みやすい。アニメ版「日常」がしっくりくる理由と似ているんだけど、楽しみのツボが分かりやすいのよね、4コマという定型に従ってくれていることによって。裏を返せば、俺が4コマという定型に過適応しているんじゃないかとも言うけど……。ついでに書いておくと『ヘルベチカスタンダード』(商業版)は面白かったです。
【ゲスト(Vol.4)】カヅホ「3分空手教室」
女子による空手レッスン番組。偉そうにしながら空手ダメダメな師範と、素っ気ない顔して空手バリバリな助手のバイオレンスな掛け合いが可笑しい。最後の一本ではキャラこそ描かれないものの流血まで描かれる始末。作者作品を読むにあたり、この暴力性は意識されてよさそう。
かずといずみ「蒲田魔女」
Vol.4では蒲田魔女の双子の姉・品川魔女が登場。キャリアウーマン的ビューティー。惚れるよりむしろ惚れられるキャラ……かと思ったら最後の二本で完全に羽子に落ちちゃったじゃないですか! やったー! そんなわけでおバカが一人増えて楽しくなってきた。

角川書店『4コマnanoエース』Vol.2

付録に「日常」アニメB2ポスターとペンスタンド。ポスター(はかせ&なの(&阪本))の背景の百合www

【新連載】かずといずみ「蒲田魔女」
乙女の願いを叶える魔女と一人の少女・羽子さん。タイトル通り蒲田が舞台でローカルネタの連続、で終わるかと思いきや、魔力の授受にチューキマシタワー。もう好きにやってくれって感じ。
【新連載】むねきち「ヒマん娘(こ)」
ヒマつぶしに地球にやってきた宇宙人・マノ(♀)と、彼女に巻き込まれた同じクラスの露未。宇宙人顔マスクをつけたマノの気味悪さが印象的ながらも、キャラは全体的に突き抜けていない。「まーぶるインスパイア」みたいなキャラを期待していたのだけども。露未が平凡キャラでなく変人キャラだったらどうなっていただろう。
深見真/α・アルフライラ「ちょっとかわいいアイアンメイデン」
「正義の拷問」「洗脳部」という単語が平然と登場する辺りが狂っててよいよいよい。部長に対する拷問を夢に見たり妄想したりと色々漏れてる結月が可笑しい。もっと漏らすべき。
【新連載】まったくモー助「あくの秘密結社」
優等生の阿久野さんの夢は悪の秘密結社の総統になること。プリントを届けに行った引きこもりのクラスメイト・仁義さんの事を色々と誤解して部下にする妄想などしちゃったり、仁義さんは仁義さんで妄想中の阿久野さんをいい人だと思ってたりと、誤解同士のすれ違いが可笑しい。
【新連載】山東ユカ「學園のムスメ」
同じ女学園に司書として勤める姉・晶と生徒として通う妹・朋は女学園の創設者の二人娘。おっとりな姉としっかりな妹。せっかくだから俺はおっとりな姉を選ぶぜ。学校では居眠りをし、生徒には「晶ちゃん」と慕われ、本を読めば夢中になって仕事を忘れる。ほのぼのしていいキャラじゃないですか。
【ゲスト】鳴見なる+唐花見コウ「JA ~女子によるアグリカルチャー~」
『ヤングエース』連載の四姉妹農業物語が4コマで登場。それぞれに個性的な四姉妹のキャラといい、農業という時間的周期性を備えたお題といい、多分に4コマ向きな作品だと思うがどうか。農業初心者の三女・ひなげしの無邪気な姿が可愛い。

「メディアミックス4コマ誌」をうたいながら、新作オリジナル作品も強い雑誌。持ってくる作家がいいところしてる。次号からは鳥取砂丘と美月めいあも新連載と、続々戦力投入。今後もこの勢いで是非。次号Vol.3は7月9日に発売。

角川書店『4コマnanoエース』Vol.1

3月9日創刊の新4コマ誌(公式サイト)。あらゐけいいち「日常」を表紙&巻頭に据え、角川書店誌連載の既存作品+メディアミックス作品+新作オリジナル作品で合計32作品を収録。

総評としては「角川ってこんなに4コマ強かったんだ」の一言。既存作品はもちろん、メディアミックスから新作オリジナルに至るまで、おおむね平均以上のクオリティ。メディアミックス作品は、原作を知らなくても楽しめるように、漫画家がうまくキャラ見せをしている印象。あと、恥ずかしながら既存作品をあまり読んだことがなかった自分にとっては、多くの「新作」に出会えたことも嬉しかった。もっとアンテナ高くしていかなきゃダメですね。

そして何より、新作オリジナル作品に良いものが揃っているというのが高ポイント。単なる「メディアミックス4コマ誌」にとどまらない可能性を感じさせてくれる。雑誌読みとしても毎号読んでいくのが楽しみ。ええもちろん今後も購読を続けますよ。

ところで、発売日がきらら本誌と同日というせいもあって「ライバルはきらら?」という先入観があったのだけど、掲載作品を眺めてみると、きらら系を含めた萌え系の作品とは(そしてファミリー系の作品とも)異なる雰囲気がある。どのオリジナル作品についても「この作品は4コマ誌ならこの雑誌に掲載されるな」というのが思いつかない。「ライバル」というよりは「住み分け」が妥当じゃないかなあ。ともかく、この雰囲気は言語化してみたいところ。

以下ではいくつかの新作オリジナル作品の感想を。

深見真/α・アルフライラ「ちょっとかわいいアイアンメイデン」
女子中学校に入学するやいなや「拷問部」に拉致られてしまった結月さん。部長の碧生さんからは「人をいたぶる才能」があると言われて。結月さんの部長拷問妄想や、部長のくすぐり器拷問で悶える結月さんが、その絵と相まって大変エロティック。今は碧生さんがSで結月さんがMの立場だけど、これが逆転するかもと思わせる描写に期待せざるを得ませんね!!
るい・たまち「しくしくしくし」
泣けば雨、喜べば晴れ、怒れば雷。天気の神様が村に降りてきた。古風な言葉のロリ神様とか大変ツボです。神様なのに威厳らしい威厳がない様、そして感情の制御ができずに大荒れの天気で人々を逆に困らせる様が可笑しい。作者は最近ちょこちょこ4コマ誌にも登場しているけど確かに「実力派」やわー。
宵野コタロー「ちびっこ大魔王まおたん」
幼女魔王・まお(72405歳)と植物魔神&ウーズのお姉さんたちに家族を人質にされてしまった大五郎くん。三人はなし崩し的に大五郎くんの家に居候することに。5歳児さながらの言動のまおと、適応力高くまおと接する大五郎くんに、ご近所の女の子とお兄ちゃん的な和みを感じる作品。背が低くて届かないカレンダーまでまおを抱えるときの大五郎くんの表情には、「魔王」に対する恐れが全く感じられなくてほのぼの。
田島シマ「メタメカ」
交通事故で死んだ少女・花夜が、天才科学者の祖父の手によって、見た目はそのままにサイボーグとして復活。この事実は家族だけの秘密、でも友達の前でサイボーグならではの強靭な力をうっかり見せちゃって必死にごまかす花夜。その姿が可愛らしくも可笑しい。のんびりした性格と甘い物好きな点もいいキャラ。
錦山まる「おたユーレイ」
ロボットオタクの幽霊男・学がフィギュア&コスプレオタクの女子校生・愛桜に取り憑いて。「オタク」な二人は趣味にかける情熱は同じくも、世代間のギャップに話が噛み合わない、そんな様が面白い。ところで「逆襲のシャア」などの固有名詞を交えて話が進む辺り、読者にその手のリテラシーを要求してるよなあと思う。この「リテラシー」を手がかりに、この雑誌の雰囲気を言語化できないものか。

次号は5月9日発売予定。隔月刊の模様。むねきち、かずといずみが新作オリジナル作品で登場予定とのこと。

イースト・プレス『あにスペ』2009年10月号

休刊号。あおば出版の『ハムスペ』がイースト・プレスで復活したのが昨年4月,リニューアルして『あにスペ』になったのが今年3月。合わせて1年半。振り返るとすごく短かった感じだなあ。

作品によっては今後単行本が刊行される模様。9月29日にはさいきょーきかく(Y)『にくきゅーぱんち♥』が刊行される。また,時期は未定だが,オザキミカ「キミと話がしたいのだ。」も単行本化されるとのこと。

他にも単行本化されないかなあ。私は内村かなめ「羽毛100%」,楠美マユラ「お母さんは水の中」,橘紫夕「でかポメ」,まつやま登「イチゴぶた」が読みたい。前者二作品は同人原稿も合わせればページ数は足りるんじゃないかと勝手に思ってる。後者二作品は描き下ろしが相当ページないと難しいのかなあ。

【ゲスト】火ノ鹿たもん「にゃいす!」
猫のアイスで「にゃいす」。センターカラーでカラフルにおいしく登場。可愛くて食べられませんごめんなさい……! 店員の女の子に照れて溶けちゃうにゃいすもキュート。2ページしか読めなかったのが欲張り読者としては残念。続きは作者サイトで。
楠美マユラ「お母さんは水の中」
カブト虫と友達になったまさるくん。そしてうろたえるママさん。男は母を守れ!と語るひよこのおっちゃんがカッコいいなあ……と思ったら最後にママさんにやられちゃう滑稽さも彼らしいと思うのでした。
まつやま登「イチゴぶた」
ダイエットに勤しむマダムなブタたち。汗が「ラード」とはうまいこと言う。もともと太り体のブタがやせようとするところを見せる可笑しさだよなあ。
橘紫夕「でかポメ」
三本目がツボ。眠っていてもエサのにおいを嗅ぎつければ起きて瞬く間に餌を食べてまた寝るという宗次郎。寝場所とエサ箱の間の移動の軌跡すら見えない素早さが彼の食い意地の張りっぷりを示してるよなあと思った。

イースト・プレス『あにスペ』2009年8月号

発売から一か月経ってるよ……。

あにスペは動物系実話誌をほとんど読まない私が購読している唯一の動物系実話誌なんだけど,私は実話系よりも非実話系の作品を主に読んでいる。タイトルで言えば「黒猫の『タンゴ』」「キミと話がしたいのだ。」「お母さんは水の中」「イチゴぶた」。一方の実話系も読んでるっちゃ読んでるのだけど,実話系を《飼われもの系》と《飼い主系》の二つに分けるなら,後者の方が肌に合う。「羽毛100%」や「漫画家と猫がまあまあ仲良く暮らすマンガ」,今号で言えば「でかポメ」も入るか。私自身は動物飼いじゃないので「実話系《飼われもの系》」ってなかなか共感しづらいところがあり,そうでない作品を消費してるって話なんだけど,世にはびこる他の動物系実話誌って「実話系《飼われもの系》」以外の作品をどれだけ取り入れているのかは気になるところではある。

ところで9月発売号には火ノ鹿たもん「にゃいす!」が掲載されるらしく,私の心は躍っております。あにスペの中の人もCOMITIAで作家ハントしてるのね。

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