再登場ゲスト。今回のクライアント(?)は迷子の飼い猫を探すりこさん。4コマ目のコメディ見せが、何と言うかレトロさにあふれていて、古き良き4コマを読んでいる感覚になる。84ページ左の4コマ目とか特にそう。ただ、こと保守的なライフにおいては、このレトロさは強みになりそう。シンプルながらもコミカルさのある描線のキャラ絵もそうかな。……何だか既視感のある絵だなあと調べてみたら、なるほど《ころげまわる銀河》の人だった、納得。
]]>馬飛び練習結ちゃんを取り合ってお父さんとお兄ちゃんが文字通り血みどろのバトル。しかし結ちゃんはそのことを意に介さず菊池さんと仲良く練習。この四者の完成された関係性が美しく、そして可笑しい。作者作品の面白さはこの様式美だよなあ。
らいらとカムイくんがプール。いつもは教える立場のカムイくんが今日はらいらさんから教わる側に。あー俺もこんな可愛いお姉さんに水泳教えてもらいたい← 水泳後の居眠りの格別さも分かるわあ。隣にこんな可愛いお姉さんがいたら尚更だよね←
]]>竹書房のファミリー4コマ増刊号としてはこれまでにも、特定の作家を中心に組んだ『まんがライフセレクション』や、動物作品を中心に組んだ『あにまるパラダイス』があった。しかし、今回のように特定ジャンルの作品を集めたようなものは、私が知る限りでは初めてである。もし今後別のジャンルの増刊号が登場すれば、ジャンルを入口として、普段4コマを読まない人にとっての4コマ入門雑誌として機能しうるポテンシャルを秘めているように思う。
今回のお姉さん増刊号は自分のようなお姉ちゃん好き人間にとって理想の増刊号ですね! 『うちの姉様』描き下ろし編で倫くんがちょっと成長して背も伸びて凛々しくなって姉の事も「姉さん」と呼んで、でもたまに昔のように「お姉ちゃん」って呼びそうになるところとかたまらない。分かってらっしゃる。そして既存作品だけでなく読み切り新作を掲載している点も分かってらっしゃる。
読み切り新作。英香(あやか)は7つ上の姉に憧れる中学生の女の子。姉みたいになりたい、と思っていたところに、姉の友人が小さな妹のまなを連れてやってきた。これはまなちゃんの面倒を見てお姉ちゃんになるチャンス…!?
何よりもまず女の子が可愛い作品。丸い瞳、ふわふわな髪、柔らかな体のライン、そしてオシャレな洋服と、どのキャラも女性的な魅力にあふれている。まなもその例外ではなく、また小さい子らしく自由奔放に遊ぶ。そんなまなに振り回されながらもお姉ちゃんとして頑張ろうとする英香の姿が可愛らしくほのぼのと和む。最後の一本は、無邪気に非情なまなの子供らしさ、そしてお姉ちゃんとしてまだ一歩も進めなかったけどこれから進んでいける英香の希望を見せてくれて、人間味と家族性を感じさせてくれる。
作者は4コマ誌初登場かと思いきや、以前ライオリに『兄がライバル!』という作品が掲載されている(「朧月」名義で作画を担当)。この絵は今の4コマ誌において強みになろう。特にオシャレさは男性だけでなく女性に対しても訴求力がありそう。今回の増刊号掲載をきっかけに、ぜひ本誌側でも掲載されてほしい。
こちらも読み切り新作。モモタくんの姉は三人組ロコドル「ういろうガールズ」のセンターを務めるクリコ。姉が人知れず消えないよう、モモタくんはアイドルを研究して姉を守ると決意する。
小さい体にぶっ飛んだダンス。頭に「イロモノ」がつきそうなアイドルとしてのクリコが面白可笑しい。その微妙さをツッコミポジションから示すモモタくんもいい味出してる。メンバーのアズキはクールでちょっぴり黒い、クリコとはまた違ったキャラで楽しい。
見た目の可愛さとキャラの強烈さのギャップが面白い、実に作者らしい作品。今回はチラ見せだけだった「マッチャン」もどんなキャラなのか見てみたい。こちらの作品もぜひ本誌側で掲載されてほしい。
]]>7月号では第3回Y-1グランプリの年間賞が発表。グランプリ、準グランプリとも該当作はなし、佳作に下川侑果「ほんとのはなし。」、道端千揺・有好従桜「MEDIGIRL」。両作品はlivedoorデイリー4コマ2ndにて連載中。